なんと2回目からの来店はチャージ無料

 初めてのワインバーに入るのを躊躇する理由はいろいろ。「お通しとして巨大なバゲットが2切れついてきた! これからディナーが控えているのに」、「グラス2杯のワインを飲んだら会計1万円! 雰囲気に飲まれて値段を尋ねそびれた」、等々。

「ピノ・ノワールに近い感じの、でも何か珍しいものを」とお願いして出てきたオーストリアのツヴァイゲルト(1,200円)。

 2015年11月にソムリエ店長自身がオーナーになった「ラ・ストーリア」は、そのような心配なく、女性客ひとりでふらっと訪れても、くつろげるお店です。

 東京メトロ表参道駅A3出口から外苑前駅に向かって5分ほど歩くと、赤い看板が見えてきます。地下に降りる店内は、カウンター6席を含む22席。緊張感漂う狭さではなく、放っておかれるほど広くもない、心地よい空間。

赤を基調とした店内。座り心地の良いカウンター席のソファー。

 何といっても嬉しいのは、2回目からの来店はチャージ無料のシステム。初めてでも、ワインプレート(1,000円)を頼めば、なんとチャージフリーで飲めてしまいます。ワインプレートは基本的にその日のお勧めメニューの盛り合わせですが、「お腹に響かないものを」「チーズは苦手」などの注文にも柔軟に対応してくれます。

その日のおすすめが絶妙に盛り合わせてある「ワインプレート」。この日はモン・ドール・チーズやプロシュート、タブレのサラダなど。

 17時と早い開店なので、ディナー前の時間調整に、シャンパーニュ(1,000円)でアペロを楽しむなど、ウエイティングバーとして使うのもよいでしょう。

2016.03.07(月)
文・撮影=吉岡のの