化粧漆喰が彩る街を歩くのも楽しい

手の込んだニョニャ菓子で活躍する型のお店も。

 プラナカンのガイドによるヒストリカルツアーでは、そうした文化や風習の話を聞きながら、旧市街をめぐります。金属製の型などニョニャ料理の調理道具店や、色鮮やかなプラナカンタイル、優雅な調度品が並ぶアンティーク店もオンリクエストで訪問。

3世代で切り盛りしている、川沿いにある最古の茶葉店。
左:いつも長い行列ができている、ジョンカー通り入口にあるチキンライスボールの名店。
右:名物チキンライスの、旨みが滲みたライスがボール状になっています。労働者が仕事中に食べやすいよう、この形になっているとか。

 街歩きでは、化粧漆喰が美しいショップハウスも見どころです。レストランやショップなどで中の構造を見学できることも。

遠くに港を望む、セントポールの丘。

 キッチュかつ華やいだプラナカン文化に触れられる一方、旧市街を一望できるセントポールの丘の周辺では16世紀から17世紀中盤のポルトガル支配時代の城塞や教会跡が見られます。そして丘の上からは、港に停泊する大型船のマストも視界に。風に吹かれながら、ふと活況に沸く往時に思いを馳せたりして。

 マレーシアで最初の世界遺産マラッカは、タペストリーのように、歩んできた歴史が残されています。

マラッカ
●アクセス クアラルンプール国際空港から車で約1時間30分
●おすすめステイ先 ザ・マジェスティック・マラッカ
URL http://www.majesticmalacca.com/

【取材協力】
マレーシア政府観光局

URL http://www.tourismmalaysia.or.jp/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2016.02.27(土)
文・撮影=古関千恵子