泥まみれ必至で、サンダルではとても無理

前回の「ダイヤモンドヘッド」トレッキングに続く、健康的アクティビティ第2弾をご紹介しましょう。

我が家の「ラナイ」の目の前に広がる「マノア渓谷」の景色。

 もうひとつの案外やってそうなのに、やってないもの……、それは我が家の「ラナイ」の目の前に広がる、オアフ島でも最も降雨量が多い場所で「虹の谷」とも言われる「マノア渓谷」のジャンングルをひたすら歩く「マノア・フォールズ・トレイル」です!

 ワイキキの年間降水量が約300ミリに対してマノアは約5000ミリ……十二分に湿気を含んだ海風が「コーラル山脈」に阻まれ、その裾にあるマノアに大量の雨を降らせるという仕組みらしく、その結果、いつしかこんなとんでもないジャングルが出来上がってしまったらしいのです。

その名の通り、マノアサイドは我が家からだとホント手に届くんじゃないかというくらい目の前にレインボーがほぼ毎日現れます。

 ワイキキから車で15分程度で閑静な住宅街で知られる「マノア」に到着。その先に突如現れる、熱帯雨林の大きな森の中をマイナスイオンを身体中に浴びながらてくてく歩いて、一番奥にある「滝」を目指すというのが、この人気アクティビティの目的。

 ここもまた、「ハワイまで来てそんな森の中を歩くだけなんて時間の無駄!」と、まったくもって興味ゼロでありましたが、そんなこととはまるで縁のなさそうな悪友から「カズさ~ん、マジで気持ちいいし、元気になれるから行きましょうよ」と尻を叩かれたのをきっかけに、さらには念願の自宅を手に入れてから、ラナイの向こうに広がるあまりに美しいマノアの全貌を眺める度に、何かを僕に呼びかけているような気がしていたこともあったりして、とうとう意を決して、アルコールもまだ抜けきれていない朝も早よから、鈍った身体に鞭を打って、車を走らせてみることにしました。

 パーキングは、一般は5ドルでカマアイナ(現地住民)は3ドル。そこで「杖」をフリーでレンタルできます。ぬかるみだらけの山道を思えば、借りておいたほうが間違いないとは思います。

 泥まみれ必至で、滑りやすい岩道を歩くアクティビティですから、サンダルではとても無理。行き帰りの途中、サンダルを脱ぎ捨てて裸足で歩いている人も見かける始末ですのでご注意ください。もちろんスニーカーがベストですが、 ぐっちゃぐちゃになりますので、なるべく捨ててもいいようなものを履いて出かけましょう。

2016.03.11(金)
文・撮影=小川カズ