パプリカとジャガイモを炒めた素朴な料理とは?

葉と実を選り分けて、実を水洗い。一つかじってみたら、とてもジューシー。
左:まさに出来立てのオリーブオイル。工場内にはフルーティな香りが立ちこめている。
右:「1800年代には、まだこんなミルを使っていたのよ」と農園・工場オーナーのマリア・グラツィア・ミニシさん。

 工場ではすぐに葉を取って洗い、押しつぶして遠心分離機にかけ、ステンレスタンクに入れる。タンクは温度の安定した地下に貯蔵する。200ある農園から集まってくるオリーブの一日の収穫量は6トン。地下には最大500トンまでオリーブオイルを貯蔵できて、5~6カ月はそのまま保存が可能だという。

左:どんだけという量のペペロンチーニ。
右:仕上げのオリーブオイルで味が引き立つ。

 工場の社食で、ランチをご馳走になる。特大サイズのペペロンチーニに驚くが、ここでもオリーブオイルを最後に一振り。スライスしたパプリカとジャガイモをエキストラバージン・オリーブオイルで炒めた、素朴なマンマの料理を目の前で披露してもらう。

たっぷりのオリーブオイルを熱して、ニンニクをひとかけ。そこに、まずパプリカを。
そしてジャガイモを投入するだけ。
塩をふって出来上がり。パプリカの香りがジャガイモに移っておいしい。ジャガイモを入れてから混ぜ過ぎないのがコツ。
オリーブの他に、名産のクレメンタインというミカンも作っている。

2016.02.23(火)
文・撮影=小野アムスデン道子