オーロラを上手に撮影するコツ その2
「ぜひマニュアル撮影にも挑戦を!」

エルスフィヨルドポイント。(12ミリレンズ/F11/13秒/ISO1600/WBオート)

 オーロラの撮影に適している条件を簡単にいうと、新月の日、吹雪いてない日、街の明かりがあまり届かない場所、またノルウェーでは、空に出たオーロラが海面に反射するので、海沿いの場所も適している。そして欲をいうなら、オーロラが出るまで待てる場所。山小屋や、先住民族サーメのテントがあると、体力消耗が防げる。

左:エルスフィヨルドポイント。(16ミリレンズ/F11/30秒/ISO3200/WBオート)
右:エルスフィヨルドポイント。(12ミリレンズ/F8/10秒/ISO1600/WBオート)

 レンズは広角レンズが便利である。撮影はPモード(プログラムオート)やiA(インテリジェントオート)で撮影してもよいが、ぜひMモード(マニュアルモード)にも挑戦してほしい。

 Mモードの場合、ISO1600~6400程度に設定、絞り値(F値)F8~11、シャッター速度はそのオーロラ自体の動く速さや光の強さ、大きさなどにより現場での判断が必要になってくる。これは一概にお教えすることができないので、掲載写真につけた撮影データを参考にしてほしい。

エルスフィヨルドポント。(20ミリレンズ/F11/8秒/ISO3200/WBオート)

 また最近のカメラにはインターバル撮影という機能が付いている。一度シャッターを押すと、その後、間隔をあけて自動でシャッターを切ってくれるというもの。この機能がついているカメラを持っている人はそれを使うのもひとつの方法である(インターバル撮影の方法について書くと長くなるので各自取り扱い説明書を読んでね)。

 とにかくオーロラは生き物のように速く動いたり、すーっと一本の線のように現れたり、なんとも不思議なもの。撮影したらすぐ液晶画面で確認して何度も根気強く撮影してみよう。

エルスフィヨルドポイント。(16ミリレンズ/F8/10秒/ISO3200/WBオート)

2016.02.21(日)
文・撮影=山口規子