vol.02 サンフランシスコ(1)

タクシーを使わなくても移動が簡単なサンフランシスコ

市内は坂道が多いのでケーブルカーは大助かり。

 20年ぶりのサンフランシスコだった。なぜ再び訪れたか、いまや全米屈指の美食都市だからである。なにしろ人口に対してのレストラン数が、全米中最も多いという。最新版のミシュランでも3ツ星は5軒。2ツ星は7軒を擁している。

 またアリス・ウォータースが率いるオーガニック・レストラン「シェ・パニース」もあって、サスティナブルな最先端のグットイートがあり、数々のサードウェーブも生まれるなど、リーマンショック後のヒップな文化革命を味わえる都市なのである。タベアルキストとしては、大至急調査せねばならないと、計7日にわたり、世界の料理の様々なレストランを食べ歩いた。

 前回は他の観光客同様、フィッシャーマンズワーフで、蟹とロブスターを食べ、チャイナタウンで中国料理を食べた記憶しかない。しかしあれから20年、私も世界中を食べ歩き、味のトレーニングを積んだ。

ハーバーからゴールデンブリッジを見渡す。

 幸いにしてサンフランシスコは、LAほど広くなく、様々な交通機関があるので、タクシーを使わずとも、すんなり移動できる。ケーブルカー(7ドル)、ミュニバス(2.25ドル)、ミュニメトロ(2.25ドル)、距離によって値段の異なる高速鉄道のバートといった4つの交通機関があり、今回はケーブルカー、ミュニバス、ミュニメトロに乗り放題の7日券を40ドルで購入し、移動した。地図の見方さえわかれば、実に簡単である。

2016.02.04(木)
文・撮影=マッキー牧元