ホテルでじっくりアーユルヴェーダを

ジェットウィング・ラグーンは、バワの設計した100メートルプールが敷地の中央にある。この大きなプールサイドの一角にスパ棟が立つ。

 スリランカで真髄といえばやはりアーユルヴェーダはそのひとつ。本格的な施療を受けつつ、優雅なリゾートライフが送れるのも魅力的だ。

 ここジェットウィング・ラグーンでも、昨年から本格的なアーユルヴェーダを取り入れ、宿泊者にも人気。きっちりとしたドクターの診断、トリートメント、食事が、あのジェフリー・バワの設計したホテルで受けられる。

南国スリランカは、朝8時を回る頃にはジリジリと暑さが到来。戸外の風が流れるトリートメントルームで、アーユルヴェーダ三昧が素敵。

 このホテル、何よりいいのが国際空港に近いこと。観光を一通り済ませて、最後の仕上げにアーユルヴェーダ体験で宿泊することもできるし、逆に到着してチェックイン、まず診察を受けてからカルテをシギリヤロックに近いグループのホテル、ジェットウィング・ヴィル・ウヤナに回してもらい、そちらで同じように施術を受け、アーユルヴェーダの食事をすることもできる。

きっちりと管理されたアーユルヴェーダの食事は、体質ごとにメニューが違う。
朝昼晩とバラエティに富んだ料理が提供されるので、けっこう満足。そして思いの外、おいしい。

 2016年4月には、Dr. CTスキャンの異名を持つDr. ディーニッシュ同行で、このラグーンとヴィル・ウヤナに2泊ずつ宿泊するツアーも開催されるとか。Dr. ディーニッシュについては以前ご紹介したが、5分の脈診で身体のあらゆる支障を見抜くという御仁。

 実際受診すると、本当にびっくりするほど当たっている。この名医と一緒に4泊なんて、まさにディープなアーユルヴェーダ体験だ。

左:プールの奥に立つ高い建物は、バワのオリジナルデザインの給水塔。すっきりとしつつ存在感があって、印象的だ。
右:気温最高潮の昼下がりは部屋でまどろむが正解。

 スリランカにはまだまだ古くて新しい旅が待っていて、その奥の深さには驚嘆するのだけれど。まずは点在する世界遺産巡り、雑貨や建築家バワの世界、6000年も以前にその起源を持つとされるアーユルヴェーダ、豪華で優雅なSLの旅……紅茶のおいしさも見逃せない。南アジアの小さな島国は、宝島ほどの魅力的な旅が待っている。

世界遺産のシギリヤロックに近いジェットウィング・ヴィル・ウヤナ。ここのスパのチーフ・セラピストも、アーユルヴェーダ・トリートメントの名手。

Jetwing Lagoon(ジェットウィング・ラグーン)
所在地 Pamunugama Road, Thalahena, Negombo, Sri Lanka
電話番号 031-223-3777
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwinglagoon/

【日本での問い合わせ先】
ジェットウィングトラベルズ&ホテルズ

電話番号 03-3476-7277

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:マチュピチュ
ブログ http://tabi-travell.com

Column

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2016.02.02(火)
文・撮影=大沢さつき