今日の絶景

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ダージリン地方を走る山岳鉄道では
運転トラブルや無賃乗車は日常茶飯事

Magnificent View #852
ダージリン・ヒマラヤ鉄道(インド)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 インドの北東部、紅茶で有名なダージリン地方を走るダージリン・ヒマラヤ鉄道。蒸気機関車の小ささから、トイ・トレイン(おもちゃの汽車)という愛称を持つ、かわいらしい小型の山岳鉄道だ。

 建設が開始されたのは、インドがイギリスの植民地だった1879年のこと。鉄道建設の目的は、紅茶の輸送とリゾート客のアクセスを便利にすることだった。

 本線の距離は約88キロ、高低差約2000メートル。通常、このようなルートにはトンネルを掘るのが通例だが、コストを削るべく、山間を縫うように路線を設定。そのため、全行程の70パーセントがカーブ区間となっている。

 1999年には、鉄道としては世界で2番目に世界遺産に登録。世界に知られる鉄道となったものの、運転トラブルから途中駅で走行中止となることは日常茶飯事。列車の速度が遅いため、走行中に飛び乗る無賃乗車も多い。だが、それも含めて、混沌としたインドらしい風景。予定どおりに移動はできなくても、旅情はたっぷりと味わえそうだ。

2016.01.30(土)

文=芹澤和美

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