スヌーピーと仲間の秘密がいっぱいのミュージアム

「ボデガ・ベイ・ロッジ」からの美しい眺め。夕陽もきれいだった。

 ソノマからサンタローザへ。一番のお目当ては「チャールズ・M・シュルツ ミュージアム」。

 ソノマを出て、その日は「ボデガ・ベイ・ロッジ」に泊まる。太平洋の波がすぐそこに見える立地。波の音、海鳥の鳴き声が聞こえる部屋には暖炉もあって、とてもロマンチックなロッジだ。

 夕刻には、ディナーの前にテイスティングというわけで、ご自慢のセレクションが並ぶワイン・レセプションが開かれる。

夕刻のワイン・レセプションは無料でいろいろなワインを試せる。
ディナーでチョイスしたホテタ貝のグリル。甘さを感じる新鮮な貝にバターソースが合う。

Bodega Bay Lodge(ボデガ・ベイ・ロッジ)
所在地 103 Coast Highway One, Bodega Bay, CA 94923
電話番号 888-875-2250
URL http://www.bodegabaylodge.com/

 サンタローザは、カリフォルニア北部のソノマ郡の郡庁所在地で空港もある。サンタローザ近辺には「チャールズ・M・シュルツ ミュージアム」やワイナリーはもちろん、アフリカの動物が放牧されている「サファリ・ウェスト」など、面白い場所が多い。

おなじみの『ピーナッツ』のキャラクターが入り口でお出迎え。

 まず、2016年に東京・六本木に世界初の分館ができるということでも話題の「チャールズ・M・シュルツ ミュージアム」へ。

左:ロビーの壁画に描かれたチャーリーとルーシー。
右:近づいて見るとなんと壁画はコマ漫画でできていた! 日本人アーティスト大谷芳照氏のプロデュース。

 2015年に生誕65周年を迎えたスヌーピーが登場するコミック『ピーナッツ』。その作者であるチャールズ・M・シュルツのミュージアムで、こちらは2002年にオープン。シュルツお気に入りの席があるカフェとアイススケート・リンクがあるなど、さながらピーナッツ・テーマパークのような場所だ。

キャクラターの年代別の変化など、興味深い展示が並ぶ。
従軍していたシュルツが家族にあてた手紙。
アイススケートが好きだったシュルツは、リンクを作ってしまった。いつもお気に入りの同じ席にかけていたという。

Charles M.Schulz Museum(チャールズ・M・シュルツ ミュージアム)
所在地 2301 Hardies Ln, Santa Rosa, CA 95403
電話番号 707-579-4452
URL https://schulzmuseum.org/

お屋敷と庭園といった感じの「ケンダル・ジャクソン・ワイナリー」。

 ランチは、サンタローザ近郊にあるワイナリー「ケンダル・ジャクソン・ワイナリー」へ。家族経営でスタートし、ワイン造りのしっかりしたポリシーを持つこのワイナリーは、今や日本も含め世界で評価されているのもうなずける。

シャルドネの売り上げはアメリカで一番というケンダル・ジャクソン。キュベ「グランドリザーブ・シャルドネ」ほかワインが並ぶ。

 例えば、ワイナリーのそばには美しい庭園があるのだが、ここは教育的な意味合いも持っていて、ワインの香りを表現する際の元になる様々なハーブが植えられている。

 このワイナリーでは、複数の畑で栽培されたブドウをブレンドして最上のワインを造るという。特にふくよかな香りのシャルドネは評価が高い。ワインとペアリングの7品コースのランチが40ドルとお得(ガーデンツアーはプラス25ドル)。

ワイン片手に回るガーデンツアーは人気。
7品も出るペアリングコースのうち、ピノノワール、シラー、カベルネソーヴィニヨンの3種の赤にそれぞれ生ハム、ポーク、ビーフを合わせて。

Kendall-Jackson Winery(ケンダル・ジャクソン・ワイナリー)
所在地 5007 Fulton Rd, Santa Rosa, CA 95403
電話番号 707-571-8100
URL http://www.kj.com/

2016.02.01(月)
文・撮影=小野アムスデン道子