歴史薫る建築物を撮影するコツ その2
「そのものだけでなく違うものを入れ込む」

19世紀末、日本や西洋から近代化を迫られた朝鮮王朝の歴史を象徴するように、徳寿宮の背景に現在の近代的なビル群を入れるという演出。

 王宮ばかり正面からドーン! ドーン! と撮影していると飽きがくるはず。そこで一工夫のポイント。

 それはキョロキョロ術。上見たり下見たり、穴があったら覗いてみたり、王宮側から街の方を眺めてみたりすると、王宮と一緒に撮れる何かが見つかる。

 例えば王宮の背景にソウルの近代的なビルがあるなら新旧の面白さが撮れるし、背景に山があれば風水に基づいて建てられたことが窺える。

左:広角レンズの特性を活かして撮影した徳寿宮。
右:徳寿宮の大漢門の前の守門将交代の儀式。色鮮やかな衣装が青空に映える。

 そこでレンズのバリエーションが必要となってくる。広角レンズがあると屋根のひさしの裏側の模様まで入れ込むことができ、遠くの山を際立たせたい時などは望遠レンズが有効である。16から200ミリぐらいまであると便利。

景福宮の守門将が儀式の時に持つ旗。至る所に龍の模様が。

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2016.01.24(日)
文・撮影=山口規子

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