掃除時間はなし! それでも部屋はピカピカ

ものが少なければ掃除も楽チン。子どもでも持てる軽い掃除機で、見つけたゴミはすかさずシュッ!

 家事に時間をかけたくない米山さんは「使える家電はなんでも使いますよ」と笑う。食器洗いは食洗機。洗濯は朝スイッチオンして、乾燥までおまかせだから干す手間なし。帰宅後洗濯物を取り出すのは子どもの仕事だ。積極的家電推進派で、家事時間を徹底的に減らす。

 夕食は、習い事の都合もあり、週に1、2回は外食となる。夕食は子どもとふたりのことが多く、保育園の帰りに外食をして帰ったほうが、経済的にも時間的にも効率的なのは当然だろう。

 そして、スケジュールに「掃除」の時間はない。

 といって、部屋が汚いわけではない。

 ものは極力少なめに。それが掃除、整理整頓、片付けの時短につながる。

 掃除機として使っているのはダイソンのクリーナー。ゴミを見つけ次第、即ダイソン。いつも手の届くところにあり、食べこぼしをシュッ! ほこりをシュッ! と吸い取り、見逃さない。

 子どもも扱える手軽さがありがたく、特に掃除の時間を意識しなくても、いつも部屋はきれいにキープされている。

家族遊びは本気で探す!

 米山さんの休日は、家族で遊びに行くことが多い。

 次の休日はどこで何をして遊ぶか? ということに関しては「かなり本気で探しますよ」と笑う。

 今まで行ったところを聞くと、一日体験も含め、ガラス細工、ボルダリング、陶芸、シュノーケリング、キャンプなど、体を動かすことからインドア遊びまで様々。基本的に夫主導で目的地は決まる。

左:ボルダリングをやりたいと言いだしたのは、子どもの方から。「大好きなスパイダーマンみたいだから」というのがその理由。
右:陶芸体験に挑む! さて、米山家の「家族の趣味」になるかどうか?

 一見無節操に見えるその選択の基準は「ずっと家族で楽しめる趣味探し」だそう。これからもツーリング、スキーなど、試してみたい遊びはいろいろある。

 色々なところに行って色々なものを見たり触れたりしながら、感動を家族で共有していきたいと思っている。

 小さい頃はどこに行くにも子どもはついてきてくれる。けれどもやがて中学生、高校生と大きくなるにつれ、子どもの行動も話題も、親から離れていってしまうだろう。

 それでも共通の趣味があれば、反抗期が終わったころにまた子どもは戻ってきてくれるものだ。子どもの興味だけを重視したおけいこ探しをしている親は多いが、「家族重視の趣味探し」という視点も大切なのかもしれない。

 米山家の「小さい時期だけの遊び」ではなく、「大人になってもいっしょに遊べる趣味探しの旅」は、あちこち寄り道をしながらも楽しく続いている。

マルチタスクを楽しむ

 最後に、両立を目指すママへのメッセージをお願いした。

 子育てと仕事の両立を目指すためには、ある程度の妥協も必要と知ったという米山さん。もともとやり始めるととことんやってしまうタイプだけに「ここまで絶対終わらせよう」「いいものにするためにはまだまだ」となりがちだったという。

 しかし、両立のためには「ひとつのことをとことん」より、「これが終わる間に、他のことがある程度できていた」方がうまく物事が進んでいくことが多い。そして、それは仕事というものすべてに通じることでもある。

 小さな達成感をたくさん積み上げ、その達成感を楽しみながらいつの間にかマルチタスクをこなす。

 「肩の力を抜いて、80%できたことをたくさん楽しもう」。そんな米山さんのメッセージが、とても心地よく響いた。

Column

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2016.01.21(木)
文・撮影=HITOMINA