Magnificent View #835
ラグーナ・コロラダ(ボリビア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ボリビアの塩湖といえばウユニが有名だが、美しさと個性では、こちらも負けてはいない。ラグーナ・コロラダは、チリとの国境近く、標高約4000メートルの高地にある塩湖だ。

 スペイン語で「赤い湖」と名付けられている通り、湖面は赤く染まっている。これは湖水そのものの色ではなく、ここに生息している藻類やプランクトンが原因。一部が真っ白に見えているのは、水や堆積物に含まれるミネラル分によるものだ。

 高地の晴れ渡った青い空と、湖面の赤と白が織り成す色彩は、自然のものとは思えない鮮やかさ。

 ここは、フラミンゴの生息地であることでも有名な場所。その希少性から、ラムサール条約にも登録され、豊かな自然環境が保護されている。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2016.01.13(水)
文=芹澤和美