Magnificent View #814
フラウミュンスター(スイス)

(C) Siephoto / Masterfile / amanaimages

 スイス最大の都市チューリッヒを流れるリマト川の岸辺に立つ聖堂、フラウミュンスター。鮮やかな青緑色の尖塔は、街のシンボルにもなっている。

 ドイツ語で「女性の大聖堂」を意味する名前は、前身である女子修道院に由来する。853年に創立されたこの修道院は、東フランク王国の王ルートヴィヒ2世が愛娘ヒルデガルトのために造ったものだ。

 修道院の最盛期は11世紀から12世紀にかけてのこと。市場を開く権利や市長任命権を持ち、大いに権力を発揮した。だが、1524年の宗教改革で解散となり、建物の所有権は市のものに。現在の建物は1911年に改装されたものだ。

 フラウミュンスターと言えば、フランスの画家マルク・シャガールが手がけ、20世紀に取りつけられたステンドグラスが有名。ほっそりとした華奢な外観といい、ステンドグラスから柔らかに差し込む光といい、女性を思わせる優しい雰囲気の大聖堂は、多くの人を魅了している。

Column

今日の絶景

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2015.12.23(水)
文=芹澤和美

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