ハワイで出会った女流画家「ペギー・ホッパー」

 「将来の夢は?」と聞かれた時には必ずや「画家になりた~い!!」と答えていた幼少期のわたくし……。気がつけば色鉛筆やクレヨンを手にし、目に飛び込んでくる、気になる物ならなんでも、ぱっぱとスケッチしているような子供でありました。

 小学生時代になると今度は自慢のソプラノヴォイスが評価され、我が母校「暁星学園」が誇る少年合唱団「聖歌隊」のリーダーを務めつつも、同時に欲張ってプロ野球選手にも憧れ、ひとり丸坊主頭でリトルリーグの世界で泥まみれな日々をおくり、あと1勝でTV中継されるほどの強豪チームで堂々とレギュラーをはる(500人中の9人!!)までになっておりました。

 しかし! 中学生時代に入ると、夏休みを利用した1カ月半にも及ぶ南フランスでのホームステイで知ってはいけない世界を知ってからは、急な坂を転げ落ちるように驚くスピードで色気づき、校則違反のパーマのウェーブをなびかせながら、いつの間にやら夜の街をさまよう暮らしに……。

 それからというもの、気がつくと人気DISCOや有名私立校の学園祭等で「DJ」や「PARTY仕掛け人」として君臨し、高校卒業までには「六本木に小川あり!」と噂されるまでの「ならず者」と化しておりました。

 いつしかあの頃のピュアな少年の夢はもろくも音を立てながら崩れさり、大学受験の失敗(最初からいく気はなかったんですが……)とともに、思ってもいなかった、まったく興味のない「ファッション業界」という世界に手を染めることになってしまったのです。

 自らの夢とは相反するファッション&芸能界の苦しすぎる修業時代でしたが、何度もくじけかけた気持ちをどん底からすくいあげてくれたのは、やはりあんなに幼少時代から大好きだったのに長い間すっかり忘れていた、僕の中に眠る「アート」への憧れでした。

 そして再び出会ったのです!!

 将来に対する夢も希望も無くしかけていた僕のどん曇りな心に、眩しいほどの陽の光をあびせてくれたもの……それは真のパラダイス「HAWAII」との遭遇であり、そこをベースとして世界的に活躍する女流画家「ペギー・ホッパー」の作品との出会いでありました。

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2015.12.18(金)
文・撮影=小川カズ

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