Vol.002 Altogether Alone |ハース・マルティネス

「京都ひとり」の素晴らしさを掘り下げてみる

CREA11月号は、京都の旅の情報が満載。

 こんにちは。ヒデキの妹ことヤングです。

 現在発売中のCREA11月号の特集は「京都ひとりガイド」。えー、恐縮ながら、俺は野菜ソムリエの資格取得を目指す試験勉強に忙しく時間が割けず、肝心の号はまだ開いてすらいないのだが、とにかく援護射撃として、CREA WEBでも「京都ひとり」ガイドを綴ることにするよ!

 まずは1曲目。

「短冊」と呼び習わされた8センチシングルのフォーマットも、今となっては懐かしい。

 大月みやこの「京都ひとり」である。

 こちらは、紅白歌合戦出場10回を誇るベテラン女性演歌歌手が、2000年にリリースした96枚目のシングル。作詞が喜多條忠、作曲が南こうせつという組み合わせは、かぐや姫のあのマスターピース「神田川」と同じゴールデンコンビだ。

 哲学の道、錦の市場、寺町といった地名が織り交ぜられた歌詞を、憂いを帯びたしっとりとした声で歌い上げる。恋を失ったひとりの女の魂の彷徨が、見事に表現されているのだ。

 目をつぶれば、大きな月が浮かぶ都の空が脳裏に広がる。

 素晴らしい。素晴らしすぎる。イヤフォンから流れ出すこの曲に耳を傾けながら、ひとり、秋の京都を歩いてみたいものだ。

 ちなみに大月みやこさんは、毎週木曜日の午後8時30分よりラジオ大阪にて放送中の「大月みやこ いい歌こんばん話」で素敵なトークを聞かせてくれます。京都を訪れた際は、ぜひこちらもチェックしてみて。

 そして、「京都ひとり」はこの曲だけではない!

2015.11.01(日)
文・撮影=ヤング