LOVE:真鯛のグラタン
コクに満ちたクリームのソース、鯛はもちろん野菜も美味!

赤羽|ノムカ

 「赤羽で中華」という響きはなかなか魅惑的だ。なんだかおいしいものに出会える予感がする。というわけで、なんだかワクワクしながら電車を乗り継ぎ、赤羽へ。

 駅前は大都会なのだが、お店の場所はなかなかディープ。「ループ館」という商業施設の地下に小さな店(ダーツバーとかマッサージ屋さんとか)がひしめき合っており、お目当ての「ノムカ」もそのなかの一店。

今回のメイン、鯛と野菜のグラタン。しっとりと焼けた鯛とクリームソースを混ぜながらいただく。

 その名前の通り、こちらはあくまでも「飲み屋」。「ノムカで飲むか!」と覚えてくださいというキャッチフレーズでしっかりと覚えましたよ。お店もカウンターのみで、中にお兄さんがいて、というミニマムスタイル。スナックの居抜きなのかもしれない、とさえ頭をよぎるザ・飲み屋スタイルだ。

 飲み屋で中華(香港料理)、でもどことなくビストロのような雰囲気もある。ワインがあり、黒板メニューがあり、当日来ていた人たちも大人で、ワインと料理を静かに楽しんでいた。なんだかヨーロッパの中華屋さんのようなのだ。

 メニュー数はそう多くないのだけれど、食べたいものばかり! 「そんなに一品の量は多くないから大丈夫ですよー」と言われ、楽しくチョイス。

 最初のひと品は大根とセロリの紹興酒漬けで、よしよし香港ナイトがはじまるぞ! という気持ちが高まる。パリパリしていて、さっそく白飯を欲するが、ここは飲み屋。白いごはんなどない。潔く冷えた白ワインをいただこう! と飲みはじめたら、確かに素晴らしい相性……。

大根とセロリの紹興酒漬け。パリパリとして香りが弾ける。

 さらに、前菜っぽく「ホタテと豆腐のわけぎソース」が登場! ビシッとした絹ごし豆腐の上にホタテのお刺身がたっぷりとのり、そこにわけぎのソースがこれもまたたっぷりと。わけぎのソースは塩分がビシッと決まっていて、良質な油分もたくわえており、淡白なホタテ&豆腐をごちそうにしてくれる。正直、このソースでごはん食べられるわ……と思った。けど、白ワインおいしかった。

豆腐とホタテに「わけぎ塩」とでも呼びたいおいしい塩ソースがたっぷり。

 ここで、大好物のえびわんたん。ぶりぶりである。これもまたわんたんだけでなくソースがとってもおいしい。酢と醤油のソースでパクチーと小ねぎという香味野菜との合わせぶりがお見事。食感は、つるんつるん、ぶりぶり。ワインも飲むけど、わんたんも飲み物だね! とペロリ、ぐびり。

わんたんはたっぷり大ぶり。ひと口では食べられないサイズで、これもまたソースが美味。

2015.09.30(水)
文・撮影=北條芽以