Vol.001 Hero |マライア・キャリー

「本とおでかけ」の先駆者といえば……?

CREA9月号には、村上春樹さんの熊本旅行記も掲載されている。

 こんにちは。CREA WEB編集室のヤングです。

 えー、このコラムは、CREA WEB編集室の日常を報告しつつ、CREAおよびCREA Travellerのプロモーションに励んでいくというコンセプトで始まりました。ということで、まずは現在発売中のCREA9月号を宣伝するよ!

 この号の「本とおでかけ」なる特集の充実ぶりには驚くばかりだ。蒼井優、星野源、壇蜜、神木隆之介、山内マリコ、綿矢りさ、朝井リョウといった錚々たる面々が、おでかけに似合う自らの愛読書を惜しげもなく披露しているのだから。

 ……しかし、誰か大事な人をお忘れじゃないですか?

八重洲ブックセンターの店頭に立つ二宮金次郎像。1枚100円で販売されている金箔を、人々が彼の身体のいたるところに貼り付けている。

 そう、二宮金次郎である。

 二宮金次郎といえば、農民の子として生まれ、薪を背負って運ぶ道すがらも歩きながら本を読んでいたという逸話を持つ偉人。

 そして、偉人活動のかたわら、「ニノ」の愛称で親しまれ、国民的な人気を誇る5人組アイドルグループの一員として絶大な支持を受けていたと記憶している(確か、残りのメンバーは、二宮金太郎、金三郎、金四郎、金五郎)。

 薪を運ぶバイトに励むフリーターの身でありながらコツコツとお金を貯めて家を買ったかと思えば、薪の代わりにバット数十本を背負いながら進学校の野球部を指揮していたのを見たような気もする。あと、薪をかついで疲れた肩にサロンパスを貼ったり、薪の小枝をチョコに浸してこれがポッキーだと主張していたようにも思う。

 もし今後、万が一、ニノが所属する5人組からメンバーが一人欠け二人欠けした場合は(脱退の理由は、子どもの頃からの夢だったオートレーサーへの転身など)、「にのきんトリオ」と名乗って再出発すればいいと思う。にのきん全力投球!

 とにかく、全身全霊で「本とおでかけ」を表現しているこのセレブリティを取り上げずにどうする!

 ということで、来年、CREAが再び「本とおでかけ」特集を組んだ暁には、不肖俺が手近な小学校の校庭に立つ二宮さんの像の口元にICレコーダーを差し出し、何とかかんとかコメントを引き出す所存です。一生懸命頑張るよ!

2015.09.02(水)
文・撮影=ヤング