2014年に「ワン&オンリー」に仲間入りしたリゾート

緩やかにカーブする白砂のビーチの長さは2キロメートルも!

 「ワン&オンリー・ヘイマンアイランド」があるのは、オーストラリア大陸の北東に約2300キロメートル連なる世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフ。日本の北海道札幌市から沖縄県那覇市までとほぼ同じ大きさだ。そのやや南寄りの、74の島々から成るウィットサンデー諸島にヘイマン島がある。グレートバリアリーフに点在する数多くのアイランドリゾートの中で、もっともラグジュアリーなリゾートのひとつが「ワン&オンリー・ヘイマンアイランド」だ。オーストラリア国内から新婚旅行で訪れるカップルも多いという。

以前はジャングルの中のプールだった場所が、海を望む広々としたプールになっていた。

 この島を訪れるのは13年ぶりだった。前回は、「CREA Traveller」のオーストラリア特集号の巻頭特集を担当したときのこと。表紙の写真もここで撮影された。当時でも充分ラグジュアリーだったが、リゾート建築の第一人者、ケリー・ヒルがインテリアをデザインして改装、2014年にワン&オンリーのリゾートとして再オープンしたのだ。新しくなったリゾートがとても楽しみだった。

左:プール横のレストランのテラスでは、ヤシの実のジュースや各種カクテル、ジュースが用意されていた。
右:神出鬼没なリゾートのアイドル、白鳥。池に浮かんでいたり、散歩していたり。

 ヘイマン島のほとんどは手つかずのジャングル。そのうっそうと繁る緑と2キロメートルに及ぶビーチの間に、プールウイング、ワン&オンリー・ヘイマンウイング、ビーチウイングという3つの客室ウイングがある。客室カテゴリーは15種類で、1ベッドルームのものから、ビーチ沿いにあるヴィラ、3ベッドルームのペントハウスまで選択肢は豊富だ。そのどれもがエレガントで高級感があるインテリアとなっている。

1ベッドルーム ダイレクトプールアクセススイートのベッドルーム。ベッドとバスタブの間にあるのは曇りガラスだが、透明な柄が入っているのでベッド越しに海を望むこともできる。
ワン&オンリー・ヘイマンウイングにあるヘイマンファミリースイートのベッドルーム。リビングルームとバスルームがあり、隣のツインベッドルームとコネクトルームにすることができる。

 私がチェックインした客室は、プールウイングの1階にある、1ベッドルーム ダイレクトプールアクセススイート。リビングとベッドルームがあり、ベランダからプールに直接飛び込むことができる客室だ。バスタブからも曇りガラス越しにプール、そして海を望むことができる。ベッドは白い蚊帳がついた天蓋も。なんてステキだこと! 一歩も出ずにのんびり過ごしたいところだけれど、大サンゴ礁にも行かなくては。後ろ髪を引かれながらヘリポートに向かった。

2015.09.04(金)
文・撮影=たかせ藍沙