CREA WEBの好評連載コラム「世界極楽ビーチ百景」で海外の至福ビーチ事情をレポートし続けているビーチライター・古関千恵子さんが、特別篇として国内の厳選ビーチをおすすめします。三浦、伊豆、房総といった首都圏からのアクセスに優れた場所から、沖縄の離島や小笠原といったスペシャルな南国まで、日本が誇る10の絶品ビーチをご紹介!

#010 ヒリゾ浜(静岡県)

船でしかアプローチできないビーチはまさに秘境!

約10年前からインターネットを中心に、ウワサが広まっていった絶景ビーチのヒリゾ浜。条件が整うと、この海の色に!(C) @noguraphic.com

 この写真、どこだと思います?

 地中海のどこかの島? いえいえ、実は国内なのです。しかも沖縄のような南の島でもなく、静岡県の伊豆半島の南端にあります。

 下田から南下するにつれ、山の緑も濃く、生命力も強く感じられるようになっていく南伊豆。山間を走り、いくつかのトンネルを抜けると、この写真のヒリゾ浜への船渡しの拠点である中木の集落へと道は降りていきます。

船着き場に洞窟があったことから、“日入り洞”もしくは“日入り堂”と呼ばれ、それが“ヒリド浜”となり、“ヒリゾ浜”という名が広まっていったそう。

 ヒリゾ浜は荒々しい断崖で守られ、陸からアプローチすることができません。船で渡る浜はこの界隈に他にもあるそうですが、浜の正面に大きな大根島が立ち上がり、岬の突端に位置しながらも、外洋からガードされた地形になっているのはここだけとか。

 国立公園ゆえに開発から逃れ、しかも土砂などが海に流れ込む要因のひとつである河川がなく、おまけにシーズンによっては浜の前を黒潮が走り、高い透明度は約束されたようなもの。さらに南西から北東へ流れる下り潮の時は透明度がさらにアップして、写真のような澄み渡ったブルーの海になるのだそう。

<次のページ> 白砂の海底に手が届きそうな驚きの透明度

2015.08.29(土)
文・撮影=古関千恵子

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