山写真を撮影するコツ 結論
「山に恋することが何よりも大事!」

この写真は300ミリレンズで撮影したもの。望遠レンズを使う時は構図をよく吟味して撮ることが大事。

 山写真のコツをまとめると、一に光を求めて早起き、二に比較対象物を見つけて構図に入れる、三に感動抑制能力の活用、となるが、一番のコツは山を好きになること。

 なぜ好きになることが重要かというと、苦しい山登りは好きでなくてはできないからだ。山に登る、もしくは山に入らなくてはいい写真は撮れないのだ。

 もちろん、山は遠くから眺めて撮影もできるが、山に恋して山に入って、時に山に裏切られ、また山に恋する。この恋愛方程式を全うしないと真の意味での山写真ではないように思うのである。そして、きつい山道を登るのだからマゾ的恋愛に長けていないといけないのである。

 さあ、山と恋愛することから始めよう!

 以上。次回は何のコツをお教えしようかと検討中。旅先の写真撮影でこんな時どうしたらいいの? など、取り上げてほしいテーマがあれば、CREA WEBの「掲載記事へのご意見・ご感想」フォームからご意見をお寄せください。

山口規子(やまぐち のりこ)
栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。現在は女性ファッション誌や旅行誌を中心に活躍中。透明感のある独特な画面構成に定評がある。『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。著書にひとつのホテルが出来上がるまでを記録したドキュメンタリー『メイキング・オブ・ザ・ペニンシュラ東京』(文藝春秋)、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)や東京お台場に等身大ガンダムが出来上がるまでを撮影した『Real-G 1/1scale GUNDAM Photographs』(集英社)などがある。また『ハワイアン・レイメイキング しあわせの花飾り』『家庭で作るサルデーニャ料理』『他郷阿部家の暮らしとレシピ』など料理や暮らしに関する撮影書籍は多数。旅好き。猫好き。チョコレート好き。公益社団法人日本写真家協会会員。

Column

山口規子のMy Favorite Place 旅写真の楽しみ方

山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

2015.08.23(日)
文・撮影=山口規子