カエル、ナマズ、そしてザリガニの料理を堪能!

店構えもかわいい「クロウフィッシュ・タウン」。

 ダローから、ディープなルイジアナの味を求めて、さらに西へ。その名も「クロウフィッシュ・タウン」、つまりザリガニ・タウンという名物店訪問が目的だ。

カエルの脚や、ナマズなど唐揚げの盛り合わせ。揚げ物が多いのも南部料理の特徴の一つ。
シェフのダスティー・ラティオレさん自ら持って来てくれたご自慢の茹でザリガニ。

 ここは、1986年からあって、アメリカ南部のケイジャン料理を出す。ケイジャンとは、移民としてやってきたフランス人たちのこと。彼らがここで自給自足して地元食材を使い、現地のスパイスやハーブを取り入れた料理を作り上げていったのだ。なので食材としては、ザリガニ、カエル、ナマズなどが使われる。

 さて、いよいよ茹でザリガニの登場だ。その盛り具合に驚くが、食べ始めるとこれが止められない。まず、頭のところをひねってから、しっぽを持って身を引っ張り出すので、食べられる部分が見た目よりは小さい。そして、味はまさにエビのスパイス煮込みのような感じ。このじんわり辛いケイジャン・スパイスと淡白なザリガニの味がマッチして、地ビールとぴったり合う。

最初、こんなに食べられるのかと思ったほど山盛りの茹でザリガニ。これは4人分ぐらい。

2015.08.13(木)
文・撮影=小野アムスデン道子