今日の絶景

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ユーゴスラビア紛争による破壊から
復興を果たした「アドリア海の真珠」

Magnificent View #678
ドブロブニク(クロアチア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 クロアチアの最南端、アドリア海沿岸のドブロブニクは、オレンジ色の屋根と青い海がコントラストを描く美しい街。「アドリア海の真珠」とも呼ばれるここは、激動の歴史に翻弄された街でもある。

 中世は海洋交易の拠点として繁栄したドブロブニクは、次々に宗主国が変わりながらも、巧みな外交によって、自治都市として発展。1979年にはその歴史的価値が認められ、旧市街が世界遺産に登録された。

 だが、1991年にクロアチアが独立を宣言すると紛争が勃発。ドブロブニクは数千発の砲弾にさらされ、街の多くが破壊されてしまう。この内紛を受けて、旧市街は1991年、危機遺産(危機にさらされている世界遺産)リストに。

 1995年に戦争が終結し、すぐさま街の修復に立ち上がったのは、ここに暮らす街の人々。建物を元どおりに再現すべく、古文書を調べ、瓦のひとつにいたるまで昔と同じものを造ったという。その努力は実を結び、内戦終結から3年後、街は元の美しさを取り戻し、危機遺産リストから脱することができた。

2015.08.09(日)

文=芹澤和美

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