安くて美味しいカジュアルメキシカン「OMG」

左から、ソフトシェルのタコス・バーバコア 9.25ドル。オーガニックトルティアチップスにワカモレ&サルサ 5ドル。

 レベルの高いエスニックフードに定評のあるハワイ。今までそれは中東からアジアにかけての話でした。ところがここ2、3年、ぐんぐんのびてきているのが中南米のお料理。

 ダウンタウンには、グロンディンというフレンチラテンフードのお店がオープンし、おしゃれピープルが毎夜集うヒップなレストランとして大人気になっているし、月1回行われるイートザストリートというフードトラックのイベントにはタコス専門のトラックが出店。ファーマーズマーケットで人気の「Nosh」は、ブラジルのパンPaoの専門店。

左:右端のオーナー・Scottさんと、左端の弟Karlさんの兄弟2人で切り盛り。
右:とにかく好きなものを言って作ってもらう! サワークリームたっぷりはマストです。

 なんだか中南米がきているのね! と認識しはじめたところに、この4月! オープンしたメキシコ料理専門店「オアフ・メキシカン・グリル」略して「OMG」。ボストン出身でIT関連の仕事についていたスコットさんが、テキサス生まれテキサス育ちの奥さん・アンさんとハワイに引っ越してきたのは2年前。アメリカ人はみんなメキシコ料理が大好きで、どの都市にいってもメキシコ料理店が数多くあるのにハワイにはほとんどない、と話していたことから、じゃあ自分たちでやってみよう、とはじめた熱意いっぱいのレストランです。

シンプルだけど、タイルを使用したり、原色の壁など工夫されている店内はハワイ島在住のデザイナーがてがけた。

 安くて美味しいカジュアルなメキシカンを食べてほしいと、観光地ではなく、大学生の多く住むユニバーシティというエリアを選び、お料理はすべて一から手作り。ホルモンフリーのグラスフェッドの牛肉や、豚肉をとろ火でじっくり5時間以上かけて焼き上げるメインの具。ライスはメキシカンライスとパクチーライスを常に2種類準備。ワカモレやサルサは1日に何度もフレッシュなものを作って、作り置きはしません。

2015.07.21(火)
文・撮影=工藤まや