大自然を満喫できる宿泊施設はバラエティ豊か

「キャノピー・ヴィレッジ」では、その名の通り、高さのあるボードウォークに沿って客室が並ぶ。

 最後に、少し離れた場所にあるファミリー向けの「キャノピー・ヴィレッジ」を見せてもらった。林冠を意味する「キャノピー」と名付けられているこのロッジは、ボードウォークに沿って客室が点在するスタイル。設備はかなりシンプルで、リーズナブルな料金で滞在することができる。

中には宇宙船のような奇妙な丸い形のコテージも!
写真を撮りながら歩いていたら、食事中の母娘が手を振ってくれた。「写真を撮ってもいい?」と手振りで伝えると、パパも笑顔で顔を出してくれた。

 写真を撮りながらボードウォークを歩いていたら、ちょうど朝食中のファミリーが窓から手を振ってくれた。こんな大自然の只中で週末を過ごすことができるチリのファミリーがうらやましい!

メイン施設の近くにある「ナウェルピ・ロッシ」のベッドルーム。一戸独立型のコテージに、ベッドルーム、リビングルーム、バスルームがある。

 ウィロウィロには、他にも川沿いのホテルや、森の中のコテージスタイルホテル、バックパッカー向けのゲストハウスなど、4軒の宿泊施設がある。メインの4軒のホテルを加えると9軒もの宿泊施設から選ぶことができるのだ。とはいえ、私のオススメはメインの「ボルケーノ」か「バオバブ」。奇想天外度が半端じゃないので(笑)。

左:トトロの森を思い出してしまった森の中のトンネル。
右:ピューマ滝。滝も素晴らしかったけれど、滝壺の水が青く透き通っていて、その透明度にびっくり!

 空港に向かう途中、送迎車のドライバーにお願いして滝に立ち寄った。フイ川にあるピューマ滝だ。見晴らし台も造られているし、ブッシュを避けるようにトンネルが架けられた遊歩道があって、ちょっとしたエクスカーションとなり、まるで、アニメ『となりのトトロ』に出てくる森の中を歩いている気分になったのだった。

 実際に見るまでは心配だったけれど、パタゴニアの自然を満喫できて、予想外にステキな場所だった。アクセスには少し時間がかかったけれど、思い切ってルートに入れてよかった!

Huilo Huilo Biological Reserve(ウィロウィロ自然保護区)
所在地 Km 55 International Road Panguipulli, Neltume, Los Rios Region, Chile
電話番号 +56-2-2887-3535
※所在地・電話番号ともに以下のホテルもすべて共通
URL http://huilohuilo.com/en/

Montana Magica Lodge(モンタナ・マジカ・ロッジ)
URL http://huilohuilo.com/en/our-accommodation/lodge-montana-magica/

Nothofagus Hotel(ノースファガス・ホテル)
URL http://huilohuilo.com/en/our-accommodation/hotel-nothofagus/

Reino Fungi Lodge(レイノ・フンギ・ロッジ)
URL http://huilohuilo.com/en/our-accommodation/lodge-reino-fungi/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』が発売中!
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha
「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」Facebook
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Column

たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周

ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!

2015.07.03(金)
文・撮影=たかせ藍沙