クリニークのぶれない基本 “継続こそ力なり”

「皮膚科でピーリング剤やニキビ治療に用いられるサリチル酸をはじめ各種角質ケア成分、カフェイン、ヒアルロン酸などの保湿成分を独自のバランスで配合。肌にのせることで肌表面の角質の結びつきを緩めたり、角質肥厚した部分に働きかけます。サリチル酸のカプセル化や分子処方技術の向上とともにバージョンアップし、美容液の登場で幅広い年代に愛用されるように。肌の生まれ変わりのリズムが整うことで“トラブルが起こらない肌へターンアラウンド(方向転換)できる”という意味が込められているんですよ」(阿部さん)

 要するに、毎日ベストな肌を更新するってこと。皮膚はすべての層が関係し合っているから表面が整えば内側も整って美肌の“良循環”が生まれる。角質ケアは肌が乾きそうって声を聞くけど、「ちゃんと取り除いているから潤うのよ!」って言いたい。

「肌の生まれ変わりは毎日起きているので“一発逆転はない”というのがクリニークの考え。“継続こそ力なり”です」(阿部さん)

 クリニークって「基本」がまったくブレない。常に研究を重ね新たに解明したことを製品に注ぎ、進化させていく。今度の「ターンアラウンド」シリーズもまさにそう。

肌が生まれ変わるための「活力」を注ぎ込む!

「今回のトピックスは健やかな肌代謝プロセスを導く細胞エネルギーに関する新知見。ストレスを受けた肌に起こる経上皮電位差(TEEP)に着目し、その働きをサポートするのにカフェインが有効であることを確認しました。これにより“エネルギー効率活性テクノロジー”を新たに構築。細胞内のイオンバランスを最適化し、肌の活力を保ち続けることで肌再生の健やかなリズムをサポートします」(阿部さん)

 自力で生まれ変わるのが難しくなってくる大人の肌には強い味方! 気軽に続けられるアイテムも嬉しい。「マスクは朝におすすめ。肌のザラつきが取れてファンデーションののりが良くなります。日中用乳液はほんのりパーリーピンクで肌色をキレイに。オイルはクリニーク初の形状。角質ケアをコンセプトにしたオイルは初めてだと思います。お好みのものを普段のスキンケアに組み込んでみてください」(阿部さん)

 私はオイル活用派。マッサージに使ったり、手持ちのクリームに合わせることも。

「美容液の処方は変わっていません。今以上の効果が出なければバージョンアップする必要はないと考えているので」(阿部さん)

 そういうところがクリニークの真面目さ。新製品が出てもあっという間に過去のものになっていく今のコスメ界。クリニークの製品の育て方って素晴らしいと思う。

「3ステップ、シティ ブロック、モイスチャー サージ、そしてターンアラウンド。私たちは“四天王”と呼んでいるのですが、スキンケアの基本のキで20年以上の歴史あるラインナップを持っているのはクリニークの誇りだと思っています」(阿部さん)

2015.07.06(月)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2015年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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