今日の絶景

今日の絶景

提唱からおよそ100年後に誕生した
本州と四国とを結ぶ悲願の大橋

Magnificent View #629
瀬戸大橋(岡山県/香川県)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 本州と四国を結ぶ瀬戸大橋。9.4キロにわたり、3つの吊り橋と2つの斜張橋、1つのトラス橋が連なる世界最大級の橋だ。

 この壮大な橋を建設する話が持ち上がったのは、明治22年のこと。香川県議会議員の大久保諶之丞が、島伝いに橋を架けることを提唱したが、あまりにも非現実的な話に、一笑に付されてしまった。一度は消えかけた計画が浮上したのは、昭和30年代に入ってから。瀬戸内海で起きた痛ましい沈没事故をきっかけに、航路に代わる橋を架けるべきという声が高まっていったのだという。

 昭和45年、ようやく本格的なプロジェクトが発足し、昭和63年に橋が完成。架橋工事は、海底50メートルから海上200メートルという壮大な空間のなかで、最新技術を駆使して進められた。提唱から約100年、調査開始から約30年、そして着工から開通まで9年半。悲願の橋は、20世紀最大のプロジェクトでもあった。

2015.06.21(日)

文=芹澤和美

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