卵や乳製品を使わない焼き菓子の数々!

これ全部、松島さんがひとりで手作り! ほとんどが卵や乳製品を使わない焼き菓子。

 松島さんが選んだお菓子の材料は、国産小麦粉と、国産原料から採取される唯一の植物油・米ぬか油、きび糖とてんさい糖、そして、奈良・大和郡山の田中養蜂場のはちみつ。

 どのお菓子も、素朴な味わいで、やさしい甘味。コーヒーや紅茶はもちろん、日本茶にもよく合います。

 「卵や乳製品を使わないお菓子は、味気ないと思われがち。そんな思い込みを変えたい」と、松島さんは材料や配合を色々工夫しました。様々な食感を出したり、形を変えたりして完成させたお菓子は、現在14種類。「卵、バター、牛乳なしのお菓子は、あっても2、3種というお店が多いでしょう。もっとたくさんの種類から選んでもらいたくて」と松島さん。

 レパートリーの中から季節に合うものを選んで焼き、少量ずつ袋に入れてあるお菓子は、まるで雑貨やアクセサリーのように可愛い。ケースの向かって左側に並べられています。

左から、「アーモンドフィッシュ」290円、「梅酒と黒糖のビスケット」150円、「やさいのおやつ」160円(すべて税込)。

 「アーモンドフィッシュ」は、ライ麦のビスケット。「小さな魚の形にしてアーモンドを入れたのは、おつまみの定番をお菓子にしてみたかったから」と、松島さんはにっこり。アーモンドのコリコリした食感をアクセントに、食べ出したら止まらなくなるおいしさ。大人も子供も大好きな味です。

左は「ナゴリユキ」1袋 190円、右は「アーモンドフィッシュ」1袋 290円(すべて税込)。

 「ナゴリユキ」は、第2回ならスイーツコンテストのプロ部門の準グランプリを受賞したお菓子。「奈良の甘酒、醤油、素麺を使って、奈良の三輪の雪山をイメージしたお菓子です」。上に散らした5色の素麺が愛らしい。醤油のほんのりした香りと軽やかな歯触りが魅力です。

左から「くる実・きな子」1袋 350円、「焼きいも」1袋 350円(すべて税込)。

 「くる実・きな子」は、クルミとココアときな粉を使って、クルクルと渦巻きに。サクサクした食感で、和とも洋ともつかない味わいが楽しい。

 「焼きいも」クッキーは、黒ゴマを飾って、見た目も焼き芋そっくり。サツマイモの甘味とアーモンドの香りで、女性に人気です。

2015.06.14(日)
文・撮影=そおだよおこ