今日の絶景

今日の絶景

太古の地球の姿を見ることができる
ヨーロッパ最後の秘境に迫る危機

Magnificent View #624
ドゥルミトル山(モンテネグロ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ドゥルミトルはルーマニア語で「眠るもの」という意味。その名のごとく、時間が止まったかのような静かな自然の中には、固有種を含む多くの動植物が生息している。

 山の標高は2523メートル。モンテネグロの北部、ディナル・アルプス山脈の延長線上に位置し、一帯は「ヨーロッパ最後の秘境」とも呼ばれている。1980年には景観美と類まれな自然環境が評価され、世界遺産にも登録された。

 周辺には、深さ約1300メートルのタラ峡谷や、氷の洞穴、黒い水をたたえた湖などがあるが、それらはいずれも氷河期にできたもの。そのため、ここは太古の地球の歴史を表しているとも言われている。

 だが、2006年に連合国家セルビア・モンテネグロから独立して以来、観光客が増加。自然への影響も懸念されている。

2015.06.16(火)

文=芹澤和美

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