スペイン北部、バスク州。スペイン語とは異なるバスク語を話すバスク人により独自の文化が守られているこの自治州で最も大きな町が、ビルバオ。20世紀後半からの町再生計画により、かつての工業都市もすっかりアートの街に大変貌をとげた。

 今やバスク州一の観光都市となったビルバオのレストラン、バル、そしてステイ先をご紹介。

» 第1回 エンタテインメント型3ツ星レストラン
» 第2回 イベリコ、ピンチョスを楽しめるバル

◆Gran Hotel Domine
(グラン オテル ドミネ)

アートの街に溶け込む、デザイナーズホテル

ラウンジにもマリスカル・デザインの家具が置かれている。

 ビルバオ唯一の5ツ星ホテルは、グッゲンハイム美術館の目の前にある。バルセロナ五輪のマスコットを手がけたハビエル・マリスカルによるデザイナーズホテル。家具、照明に至るまでマリスカルのコンセプトで統一されている。

 表のファサードは黒いクリスタルでできており、外観を撮影すると向かいのグッゲンハイム美術館が映り込むという楽しい仕かけもある。6階はスイートルーム6室のみで、すべての部屋が美術館側を向いている。

1泊1,200ユーロのスイートルームには専用テラスが付いている。
各フロアごとにテーマカラーがあり、カードキーの色と合致している。
吹き抜けのロビーにある小石を積み上げてできたオブジェ。これに登るイベントも。

撮影=橋本 篤