Magnificent View #601
シュヴェリーン宮殿(ドイツ)

(C) Lothar Wels / Masterfile / amanaimages

 ドイツ北東部の街シュヴェリーンは、「7つの湖の街」と称される美しい古都。湖に浮かぶ島に立つのは、北ドイツ屈指の名城として知られるシュヴェリーン宮殿だ。無数の塔や丸屋根を備えたロマンティックな外観が、湖面に映える。

 宮殿が建てられたのは、1500年頃。19世紀中頃に、メクレンブルク公のフリードリヒ・フランツ2世により改装され、現在のような美しい姿になった。建物のモデルになったのは、フランス・ロワール地方のシャンボール城だという。

 内部は一般公開されていて、象嵌細工や金箔貼りで飾られた豪華な内装を見学することが可能。色鮮やかな大理石の柱と金メッキが施された扉を備えた「謁見の間」や天井の漆喰が見事な「花の間」など、豪華な造りに目を奪われる。

 毎年夏には、庭園で音楽フェスティバルを開催。星空の下でプッチーニやヴェルディのオペラが上演され、各国からの観光客が訪れている。

Column

今日の絶景

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2015.05.24(日)
文=芹澤和美