世界のトップクリエイターを招いたイベントも開催

夕焼けのラグーンに張り出したようなソファ。サンセットを満喫するための最高のシチュエーションを考えて、生まれたのでしょう。

 かつてトムさんにメールでインタビューをしたことがあります。

 フヴァフェンフシの斬新な思いつきはどうやって生まれたのですか? との質問に、トムさんは「旅をしている時にふとアイデアが生まれてきます。新しい場所を見て、本を読んで。そうした時に、もし、何の制約もなかったら、僕は一体何をするだろう? と考えるんです。そして実行できそうなところから手をつけて、微調整しながら形にしていくんですよ」。

バスタブに浸かりながら、ラグーンを好きなだけ眺める。憧れのシチュエーションを現実に!

 旅から、インスパイアを受ける。モルディブのように、大きな空ときれいな海に囲まれて、心の制約がなくなった状態なら、なにか、ステキなことが浮かんできそう。

 フヴァフェンフシにはユニークなイベント「ドリーム・カレンダー」があります。世界で活躍するトップクリエイターを招いて、ゲストと共に体験をシェアするというもの。過去にはオランダのミシュランシェフ、セルジオ・ヘルマンがライブクッキング・ディナーを開催したり、オーストラリアの有名カメラマンがゲストのポートレイトを無料で撮ってくれたり。小さな島を舞台に、世界最先端のアート体験ができるのです。

それまで思いもつかなかったアイデアを次々に実現してきた“夢の島”フヴァフェンフシ。

 フヴァフェンフシとは、モルディブの言葉で“夢の島”。夢を実際に叶えるための島なのかもしれません。ちなみに、トムさんは今、アミラ・フシというモルディブの島で、新たなワクワクを提供しています。

フヴァフェンフシ
●アクセス マーレ国際空港からボートで約30分
●おすすめステイ先 フヴァフェンフシ
URL http://huvafenfushi.peraquum.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2015.04.25(土)
文=古関千恵子
写真=フヴァフェンフシ