振り幅ある役を続けて演じることでの自信

――『後篇・裁判』の見どころを教えてください。

 もちろん、見どころは緊張感のある裁判シーンです。「前篇」では謎が浮かび上がり、「後篇」ではその真実が分かっていくと思いますから。そのため、追い付けないぐらい「前篇」より展開が早いと思いますし、「前篇」でムズムズしていたものがスッキリすると思います。

――WOWOWドラマ「天使のナイフ」でも不良少年役、6月公開予定の『ストレイヤーズ・クロニクル』では超記憶力の能力を持つナイーブな少年役と、今後もかなり振り幅が広い役柄が続きますが、それについては?

 どこか一風変わった役が多いので、演じていて楽しいです。ドン底まで落ちた『渇き。』の後に、『ソロモンの偽証』の大出俊次と、15歳でここまで振り幅のある役をやらせてもらえて光栄です。言ってしまえば「ここからここまではできる」という自信がつきましたし、さらに思い切りお芝居ができるようになったと思います。『ストレイヤーズ~』は大人しいイメージで、「天使のナイフ」は激しいイメージと、あっち行ったり、こっち行ったりしていますが、自分と似ている役ばかりやっていると、それしかできなくなってしまうような気がするので、ありがたいです。

――憧れの俳優は、山田孝之さんとのことですが、どういったところに惹かれますか。

 コメディでもシリアスでも、存在感ある演技ができる魅力的な役者さんというところに惹かれます。ドキュメンタリータッチのドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」の中で、山田さんが「自分で軸を持っていないからどんな役でもできるようにしていた」と言っていたんですが、その言葉を聞いたとき、僕も少しでも近づけたらいいなと思いました。

清水尋也(しみず・ひろや)
1999年6月9日生まれ。東京都出身。2012年にドラマ「高校入試」、13年に「放課後グルーヴ」、『陽だまりの彼女』に出演。その後、14年の中島哲也監督作『渇き。』のボク役で注目を集める。6月には『ストレイヤーズ・クロニクル』の公開が控える。

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
被告人である大出俊次(清水尋也)の出廷拒否で、校内裁判の開廷が危ぶまれる中、神原和彦(板垣瑞生)や藤野涼子(藤野涼子)が大出の出廷に全力を尽くす。そして、さまざまな想いを抱えたまま、ついに校内裁判が開廷されることになり、真実が明らかになる。
2015年4月11日(土)より公開中
(C)2015「ソロモンの偽証」製作委員会
http://solomon-movie.jp/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2015.04.17(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘

SHARE

この記事が気に入ったら「いいね」をしよう!