大型猫じゃらしを使って、大興奮する虎と水遊び

 水遊び会場へと向かう間も、「子虎と散歩」というプログラムが用意されている。私とチームを組んだのは、1歳半の雄虎。野鳥が飛び交い、イノシシが池で水浴びする森のような庭を、この子と一緒に散歩する。子どもといっても、さすがは虎。自然豊かな景色を楽しもうとちょっとでも立ち止まると、「早く早く」といわんばかりに、ぐいぐいと私を引っ張って前へ進もうとする。

一緒に散歩したのは1歳半の男の子。さっきまで抱っこしていた赤ちゃん虎よりかなり力強い。

 水遊びは、水の張った小さな池で行われる。大きく膨らませたビニール袋を先端につけた棒を振って虎を挑発し、一緒になって遊ぶ(!)のだ。猫じゃらしで猫と戯れるのと、似ているといえば似ている。もちろん、虎の鎖ははずされている。スタッフがそばに立っているとはいえ、虎が突然、本能に目覚めて襲い掛かったりはしないだろうかと、ちょっと心配にもなった。

大型の猫じゃらしのような道具を使って、虎と水遊び。

 一連の遊びが終わった後は、虎との記念撮影だ。囲いがされたエリアが撮影場所となっていて、外には順番待ちの列が。エリア内に入る時は、虎を興奮させないよう荷物をすべて預け、スタッフに手を引かれて虎の元まで行く。撮影用のカメラをスタッフに渡すと、「ここに座って」「尻尾をなでて」などと指示があり、何枚か角度を変えて撮影してくれる。途中、虎が大きくあくびをした時はちょっとびっくりしたが、基本的に、彼らは居眠りをしていることが多いようだ。

左:撮影待ちの列で見かけた「虎」の刺青入りの観光客。ここは虎好きにはたまらない場所なのかも。
右:別途、1,000バーツ(約3,690円)を支払えば、虎の頭を膝に乗せて撮影ができる料金設定。

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2015.03.24(火)
文・撮影=芹澤和美