すべてテイクアウトもOKの美味しいものたち

 お茶を注文するとついてくるドライフルーツや木の実などをつまみながら岩茶を飲むのもいいですが、小腹がすいていたら、中国のように饅頭(マントウ)を食べたい。皮から作っていて、むっちり、ふんわり。弾力があって口溶けのよい、手作りならではのおいしさです。

 中の具は、あっさりとした甘さで小豆の風味豊かな小豆餡の「あんまん」他、国産豚肉の歯応えが楽しめる「豚まん」、干しエビと小松菜を入れた「野菜まん」の3種類が定番。

定番の手作り点心「豚まん」「野菜まん」「あんまん」1個各300円。

 時々、「五目春雨まん」、くるりと巻いた姿も愛らしい「花巻」なども登場します。どれもあっさりした上品な味わいで、岩茶にとてもよく合う。こぶりな「ミルクまん」は、とろりとしたミルク餡。ふわふわの優しい味がクセになります。

左:「花巻」1個130円。
右:「ミルクまん」2個380円。

 中国のカステラと呼びたい、せいろで蒸し上げた「馬拉糕(マーラカオ)」や「ナッツとドライいちじくのケーキ」、リンゴなど季節のタルトや焼菓子、ビスケット、クッキーなどもすべて手作り。

 「馬拉糕は、日本のカステラのようにふんわり、しっとりした食感になるよう工夫しました。ほんのり甘くして、醤油で風味付けしています」。口の中ですうっと消えてしまう口溶け。岩茶や紅茶がよく合います。

「馬拉糕(マーラカオ)」1切300円、ホールは1,800円(要予約)。
左:「ナッツとドライいちじくのケーキ」ホール1,920円、1切400円。
右:リンゴの季節には「りんごのタルト」も登場。

 「ココナッツ豆腐」は、レモンを入れたキンモクセイ・桂花のシロップですっきり、さわやかに味わえます。ココナッツの風味が広がって、杏仁豆腐とはまた違ったおいしさ。

「ココナッツ豆腐」400円。

 お菓子はどれも、国産有機小麦粉や有精卵、北海道のてんさい糖、自然海塩など、厳選した材料を使用して丁寧に手作りされています。

 温かみのある器で何煎も何煎も岩茶を飲みながら、手作りのお菓子をゆっくりと味わう。丹波篠山ならではの、お茶の時間の過ごし方。季節毎に様々なお菓子が登場するので、訪れるのが本当に楽しみ。手作りの饅頭(マントウ)や焼菓子、ビスケットやクッキーはすべてテイクアウトOKです。

左:いろいろなお菓子を組み合わせて買うのも楽しい。
右:岩茶は約1回分のお試しサイズでの販売も。

2015.03.22(日)
文・撮影=そおだよおこ