トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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驚きはオーロラだけじゃない!
ノルウェー北極圏の街トロムソへ

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第77回は、小野アムスデン道子さんがオーロラとともに楽しんださまざまなノルウェー名物についてレポートします。

世界最北ビール醸造所でまず一杯、寿司の珍ネタにびっくり

トロムソ空港で、タラップを降りて北極圏の地へ。

 オーロラの神秘的な光は誰をも引きつける。私も、かつてロシア上空の機内から見た空のカーテンが忘れられず、直に見たいと機会を探していたら、フィンエアーが2015年3月末まで、ヘルシンキからノルウェーの北極圏の街トロムソまでの便を運航しているという。この便を利用すれば、成田からヘルシンキは約9時間30分、トランジットを経てヘルシンキから約2時間でトロムソに到着できる。

手荷物受取所もいっぱいの人。小さいながらモダンできれいな空港だ。

 ノルウェー北部にあるトロムソは、北極圏最大の街。中心地はトロムソイヤ島で、島内には、大聖堂や大学、病院に水族館まである。「北欧のパリ」と呼ばれるほどのきれいな街だ。そしてメキシコ湾流のお陰で、平均気温はマイナス4度を下回ることがない。

街には雪が積もっていたが、意外にもそんなに寒くはない。スキーリゾートに来たぐらいの感じ。

 ここには、世界最北の冠を持つ場所が多い。大聖堂や総合大学もそうだが、世界最北のセブン-イレブンやバーガーキングなんてのも。その中で、世界最北のビール醸造所で造られている北極圏のビール「マックビール」をビアホールで味わった。

左:マックビールのビアホールではシロクマがお出迎え。
右:サーバーでフレッシュなビールを出してくれます。

 ここは1877年からある醸造所で、ビアホールのオープンは1928年。当初は男性の憩いの場だったようで、女性用トイレ(それも男性用トイレをもう一つ作るという名目で)が設けられたのは1973年になってから。その後、お陰で客足は相当に伸びたらしい。トナカイ肉のソーセージを合わせて飲んだビールは、いずれもアルコール度数が4.5度。さっぱり、軽やかな飲み口で、ぐびぐびいけてしまう。

ウルハーレン(マックビール・ビアホール)
所在地 Storgata 4, Toromsø
電話番号 +47-77-624580
URL http://www.olhallen.no/

クジラの唐揚げとタイ風サラダは、なかなかオツな味。

 トロムソでは、水揚げされるサーモンの40%は日本に輸出されているそうで、寿司は15年前からすでにポピュラーだったとか。ここにしかないユニークな寿司があるということで、「ロー・スシ&バー」に行く。クジラの唐揚げやクジラのタイ風サラダといった、ノルウェーならではの居酒屋メニューもある。ニンニクや醤油で下味をつけたクジラは柔らかくてなかなかの味わい。ここでもマックビールを注文してご機嫌で件のスシを待つ。

ビールにぴったりのクジラ肉の一品の後、登場したあやか巻き。見た目は寿司というよりケーキのような。

 大皿にぎっしりのロール寿司の盛り合わせ。サーモンのロールの上にのっているのは……、やややっイチゴ! なぜか「あやか巻き」と名づけられたその巻きものは、砕いたアーモンド、カニ、クジラをサーモンで裏巻きにして、クリームチーズ、そしてイチゴをのせたもの。恐る恐る食べてみたが、甘めの味ではあるものの、イチゴの酸味が脂ののったサーモンと調和して思ったほど悪くはない。珍重されているものを一緒くたにしてみたらおいしいということになったのだろうか。北極圏の寿司は不思議な食べ物だった。

ロー・スシ&バー
所在地 Skippergata 16‬, Tromsø
電話番号 +47-77-684600

<次のページ> 追いかけるか待つか、オーロラに出会うまで

2015.03.17(火)

文・撮影=小野アムスデン道子

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