名物のピリ辛ホットペッパーは刺身にもぴったり!

テニアン島のメインビーチ、タチョンガビーチ。マリンスポーツが楽しめ、開けたイメージ。(C)マリアナ政府観光局

 2つのメインビーチのうち、タチョンガビーチは遠浅の穏やかな海が広がる、美しい白砂ビーチ。スノーケリングなどのマリンスポーツが楽しめ、海に沈むサンセットも見どころです。

チュルビーチでは星砂を見つけることも。(C)マリアナ政府観光局

 一方のタガビーチはタチョンガビーチのお隣。堤防の突端から海へダイブするのがお約束になっています。地元の子供たちがいろんなポーズを決めつつ、次々と海へ飛び込んでいきます。高さ3メートル近くある地点からのジャンプは少々コワくはあるものの、なぜか、楽しそう。大人も一緒になってダイブしています。

 星砂が見つかるチュルビーチ、天然のスイミングホールがあるテニアンビーチ、週末にローカルがバーベキューに集うロングビーチなど、ビーチめぐりもテニアン島のお楽しみ。幹線道路のブロードウェイから適当に脇道を抜けて、名もないビーチで気ままに過ごすこともできます。

タガビーチの堤防脇にある小さなビーチ。満潮が近付くにつれ、どんどん狭くなっていきます。(C)マリアナ政府観光局

 何もないテニアン島の観光スポットというと、カジノと戦跡になってしまうのですが、フレンドリーな島民との触れ合いこそ、この島の大きな魅力である気がします。地元のレストランで名産のホットペッパーの作り方を見せてもらったり、タガビーチで一緒に海へダイブしたり。島の日常に、ワクワクするのです。

左:タガビーチ恒例のダイブ。夕暮れまで何度も繰り返し海へ飛び込む地元の子供。
右:名産のホット・ペッパー。お土産にオススメです!

 ちなみに、テニアン島のホットペッパーは固有種。小さくてピリッと辛みが効き、醤油と混ぜ合わせて、刺身と一緒にいただくと、美味! 毎年冬に開催される「ホット・ペッパー・フェスティバル」では、大食い競争や料理コンテストなどのイベントが催され、チャモロ料理や工芸品の露店も並び、島をあげて盛り上がるそうです。

テニアン島
●アクセス サイパンから国内線で約10分
●おすすめステイ先 テニアン・ダイナスティー・ホテル&カジノ
URL http://www.tinian-dynasty.jp/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2015.03.07(土)
文・撮影=古関千恵子