#044 Nui Chua National Park
ヌイチュア国立公園(ベトナム)

イビサ島やミコノス島などを彷彿とさせる風景

レストランのテラスからの風景は、遠くに乾燥した岬を望み、どこか地中海のよう。

 タツノオトシゴのような形をしたベトナムの、下腹部付近に位置するヌイチュア国立公園。ベトナム初のアマン、アマノイが2013年9月にオープンした地です。

国際空港から車で約1時間45分。たどり着いたのは、直線の美しさが印象的なエントランス。

 アマンリゾーツの土地選びは、目の付けどころがやっぱりスゴイ! アプローチのハードルは高すぎず低すぎず、それでいて隠れ家感が漂うロケーション。

 アマノイのあるヌイチュア国立公園は、ホーチミンやハノイ、ダナンから国内線で結ばれているニャチャンのカムラン国際空港から、車で約1時間45分。移動中の車窓には、入り組んだ南シナ海の海岸線や田園地帯に佇む小さな民家など、牧歌的な景色が流れていきます。拠点となる空港から一歩足を延ばすアクセスが、旅の気分を徐々に高めてくれるのです。

メイン棟近くにある、インフィニティエッジのクリフプール。

 これまでベトナムのビーチといえば、ニャチャンやホイアン、ファンティエット、コンダオ島などを回ってきましたが、ヌイチュア国立公園はどこの風景とも違います。さらに言うなら、アジアのどこにも、こんな風景はないかも。乾いた風土や植物たちの様子が、イビサ島やミコノス島など地中海の島を思い起こさせるのです。

2015.02.07(土)
文・撮影=古関千恵子