LOVE:鶏の半身揚げ
手羽先がお行儀よくたたまれた、正統派の半身揚げ

武蔵小山|ひな鳥半身唐揚げ 月鳥

 引っ越しをして、ご近所のおいしいもの散策もまだまだ。そんな折、ポストに一枚のチラシが入っていた。普段ならほとんど見ないで捨ててしまうポスティングチラシだが、その一枚には目を奪われた。「ひな鳥の半身を1つより配達致します」!!

 なんということでしょう、電話一本で大好物のひな鳥揚げが届いてしまうというのだ。ぼーっと暮らしていたら気づかなかった! 生まれてはじめてポスティングのありがたさを知ったのである。しかし、「ひとつでも届けるよ~」と言われて「じゃあ、ひとつお願い」と言えるほどの度胸はない。徒歩圏内なのでさっそくお財布ひとつ持ってお店まで出向くことにした。

こちらが今回の主役、ひな鳥揚げ!

 お店は散策盲点エリアで、しかし、武蔵小山の駅からは近い様子。商店街の中にある。テイクアウトの窓口もあって、お店で食べる+配達+テイクアウトという貪欲な販売形態。カラカラと引き戸を開けると細長いカウンターがあり、夕方から早くも常連客で賑わっていた。ポスティング当日なのでお客さんが殺到しているかと思いきや、慌てたのは私だけのようだ。

 とりあえずの半身揚げを注文し、その間はおつまみで待機。ビールが飲めなくてごめんなさい状態だが、果敢に烏龍茶を注文し、ちびちびといただく。おいしいキャベツやポテトサラダ、そしてどっさりのフライドポテト……ビールが飲めたら楽しさ倍増のお店だということはよくわかった。フライドポテトは皮付きのおいしいやつでした。

つきだしのキャベツ。とっておきたいが、妙に後を引いて食べきってしまう。
注文している人が多かったポテトサラダはいもの崩し具合が絶妙。
皮付きのフライドポテト。揚げ物上手ですから、おいしい!

2015.02.11(水)
文・撮影=北條芽以