各地のうまいものが集まるアンテナショップで脱・マンネリ鍋!

 日本各地のお国自慢食材が揃う各ショップで、野菜や肉・魚、スープやタレはもちろん、シメのご飯や麺、お酒やデザートまで、鍋パーティーに欠かせない日本各地のご当地食材を徹底リサーチ。この冬は、東京にいながらにして日本のおいしいもので鍋パーティーを!

 鹿児島のおいしい食材といえば、郷土の偉人・西郷隆盛もこよなく愛したといわれる黒豚。県民が誇るブランド豚「かごしま黒豚」を使って、豚しゃぶ鍋を楽しんでみませんか。アンテナショップ「かごしま遊楽館」の、鹿児島県出身のショップスタッフ久木元浩子さんに、県の自慢食材を教えてもらいました。鍋と一緒に、女性に人気のいも焼酎、かつお節の名産地・鹿児島県枕崎から届いた珍味もぜひご賞味を!

◆ メイン

「鹿児島黒豚ロース肉」(250g)1,400円。

 「かごしま黒豚」は、鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種の豚肉のこと。肉の繊維が細やかなので、歯切れがよく、とてもやわらか。肉質がしまっているのは、脂肪組織の水分含有量が少ないから。また、脂肪部分にべとつきが少なく、赤身部分と同様の食感が楽しめるのも大きな特色です。

 数あるブランド豚肉のなかでも「かごしま黒豚」は別格の扱いで、1999年に商標登録されて以来、「鹿児島の至宝」と呼ばれています。ショップの冷凍ケースにぎっしり詰まっていました。

「みずな」(1袋)190円。

 旨みの効いた豚しゃぶ鍋に合わせる野菜に選んだのは、シャキシャキした歯触りが魅力の水菜。日本が原産の水菜は古くから京都で栽培されてきたことで有名ですが、鹿児島でも栽培されています。ショップにも県内産が定期的に入荷しています。

◆ だし・調味料

左から「屋久あご燻製だし」(8g×5袋入)400円、「末吉ゆずこしょう」(50g)500円。

 鹿児島はもちろん、九州一帯で親しまれている「あご(トビウオ)だし」。「屋久あご燻製だし」は、屋久島でとれたトビウオの燻製でつくった濃厚なだしを粉末状に加工したものです。

「鍋の中にだしパックを1つ入れて煮沸かせば、力強いだしの香りがたちのぼります。旨みたっぷりのあごだしでいただく豚しゃぶは絶品ですよ」(久木元さん)

 「末吉ゆずこしょう」は、鹿児島県曽於市末吉でとれたゆずをたっぷり使ったゆず胡椒。鍋に少量加えて、さわやかな風味を楽しんでください。

◆ シメ

「霧島そば」(250g)240円。鹿児島のそばは黒っぽい色が特徴。

 そばの産地といえば北海道や長野県が有名ですが、実は鹿児島でもそば栽培がさかん。平成25年のそば収穫量では全国7位にランキングされています。

 鹿児島のそばは、山芋(じねんじょ)をつなぎに使ったものが一般的で、そばの色が黒っぽいのが特徴。豚しゃぶ鍋のシメにもよく使われています。

2015.02.09(月)
文・撮影=中津川詔子