今月のテーマ「猫が教えてくれること」

【MAN】
元ボクサーの漫画家。猫との出会いで人生が変わった

 元プロボクサーが、漫画家だった兄から譲り渡されたのは、2匹の猫と漫画道具一式。猫嫌いだったはずがまんまとハマり、漫画の夢も追い掛けることに。やがて1匹の死を看取り、そのかけがえのなさを身にしみて感じた頃、猫の漫画を描くことを思いつく。そして、見事デビューを果たす。

 第2巻では、近所に捨てられた子猫を拾うか悩む。気になる女性に相談すると、拾わない方がいいと言う。でも……「猫なんか好きになったばっかりに」と心の叫びを漏らしながら、彼は空き地へ走る。第3巻以降が画期的だ。猫と猫の相性が悪かったらどうすればいい? 猫と一緒の生活が当たり前になった男と、そうではない女が一緒に暮らそうと思った時、どんな問題が起きるのか?

 自分の人生は、自分ひとりでどうにかなるものじゃない。悩む。妥協する。交渉する。そのプロセスがあるからこそ、人生は色濃いものになるのだ。

『猫なんかよんでもこない。』(既刊4巻)

真っ黒だからクロ、ちんこい(かわいい)からチン子。三十路にして漫画家を目指すことにしたオレは、猫が主人公の漫画を描くことで見事デビューを果たす。パーフェクトだった“猫とオレ”の日々に、新しい猫が加わり、恋人が加わって……。実録コミックエッセイ。
実業之日本社 各900円
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<次のページ> 『グーグーだって猫である』の続篇がついにスタート!

2015.01.04(日)
文=吉田大助

CREA 2015年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

台湾でできること。

CREA 2015年1月号

食べて遊んで朝、ひる、晩!
台湾でできること。

定価780円

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