今日の絶景

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ユダヤ人たちが集団自決をとげた
難攻不落の岩山に築かれた要塞

Magnificent View #464
マサダ(イスラエル)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 イスラエル東部、死海を見下ろす高さ約400メートルの岩山に、紀元前120年頃に建設されたのが、マサダ。マサダとは、ヘブライ語で要塞を意味する。

 周囲は切り立った崖、山頂へは細い登山道が一本あるのみで、難攻不落とまでいわれていたマサダ。要塞内には豪華な宮殿のほか、数年分の食糧を備蓄する倉庫や、砂漠に降る雨を引き込む巨大な貯水槽まで築かれていたという。

 だが、紀元66年、ローマの圧政に耐えかねたユダヤ人が反乱を起し、ユダヤ戦争が勃発。ローマ軍に追われた人々約100人がマサダに籠城し、2年にわたり抵抗、「異教徒に辱めを受けるくらいなら死を」と、集団自決で幕が下ろされた。

 陥落後のマサダはローマ軍により徹底的に破壊され、長い間その所在さえ分からなくなっていたが、1838年、ドイツ人考古学者によって存在が確認された。

 現在、ここではイスラエル国防軍の入隊宣誓式が行われ、民族滅亡の悲劇を再び繰り返してはならないと誓われている。

2015.01.07(水)

文=芹澤和美

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