突然ですが、皆さんは圧力鍋を使っていますか? お肉が柔らかく仕上がるけれど、蒸気がシュッシュッと吹き出してちょっと怖い。火の元から離れられない、と思ったことはありませんか? 今回はそんな圧力鍋のイメージを払拭する、便利な家電を試してみました。

炊飯器で培った技術が詰まっています

ZOJIRUSHI「圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MA30」
50,000円(税抜)
URL http://www.zojirushi.co.jp/syohin/ih-atsuryoku/sp_contents/

 パッと見は炊飯器のようですが、これが圧力IHなべ。

 本体上部のボタンを押すとフタが開閉。直火を使う圧力鍋はフタの開閉が意外と面倒ですが、この圧力IHなべは、炊飯器のようにワンタッチでフタが開閉するので手軽です。これは炊飯器を長年作っている象印ならではの技術ですね。フタを開けると中に写真右の鍋が入っています。

 操作ボタンがこちら。ボタンも文字も大きいし、液晶画面も見やすいのでシニアにもぴったりです。

 このなべは、以下の調理方法に対応しています。

味を染みこませたい煮物にぴったりな「可変圧力」
 鍋の中に、1.2気圧の圧力をかけて具材を柔らかくし、その後、1.0気圧まで一気に減圧する方法。この加圧・減圧を繰り返して調理をすることで、煮汁が鍋の中で対流し、味がしっかりと具材に染みこみます。

煮崩れしにくい「一定圧力」
 1.2気圧をキープしたまま調理をする方法。ガスを使った圧力鍋だと、気圧を一定に保つことができませんが、これは電気を使うので圧力の細かな制御が可能です。一定圧力を利用すれば、ジャガイモなどの野菜が煮崩れしにくく、エビもぷりぷりな食感が保てます。

パンの発酵ができる「自動調理」
 パンの発酵から焼くところまでできる自動調理にも対応。このコースで玄米やおかゆを炊くこともできます。

コンポートやジャムがおいしくできる「温度調理」
 40~100度まで10度刻みで温度調節と時間設定が可能。じっくり低温で煮詰めるコンポートなどを作る時にぴったりな機能です。

2015.01.02(金)
文・撮影=にしかわゆみこ