今、CREA世代のみんながこぞって注目するデスティネーションは、何といっても台湾。「台湾といえば」の定番パイナップルケーキ、キャスキッドソン顔負けのセンスを誇るカラフルなバッグ、そして地元の女性に大人気のマスキングテープなど、友人へのプレゼントに、自分へのご褒美にぴったりのお土産を、現地在住ライターの片倉真理さんが厳選してご紹介します。絶対手に入れたいベストアイテムはこれ! 

一度は姿を消した懐かしい生地の人気が復活!

彰藝坊のリバーシブルの布バッグは980元(日本円約3,626円)。

 台湾を旅していると、時折カラフルな花柄模様の生地を目にします。鮮やかな赤や水色、黄色を基調とし、大きな牡丹や菊の花をあしらったデザイン。美しいだけでなく、どことなく懐かしさが漂っており、親しみが感じられる模様です。

 このレトロな雰囲気の花柄生地は「台湾花布」と呼ばれています。これは今から50~60年くらい前には台湾のどの家庭でも見られたもので、台湾の人なら誰でも知っているという模様なのだとか。かつてはクッションやカーテンなど、日常のあらゆるものに用いられていたと言います。おめでたいイメージがあることから縁起物としても扱われ、花布を用いた布団カバーは嫁入り道具の定番でもあったそうです。

小さなボンボンの飾りが付いたがま口は980元(日本円約3,626円)。

 そんな花布も30年くらい前から輸入ものの生地が増え、徐々に姿を消していきました。しかし、ここ最近になって、社会全体で古きよきものを見直そうという動きが活発になり、徐々にその人気が復活。にわかに脚光を浴びるようになりました。

虎をモチーフにしたかわいらしいクッション。腰痛対策に腰当てとして利用する女性も多いとか。1,180元(日本円4,366円)。

2014.12.15(月)
文・撮影=片倉真理