カリブ海で人気を博した世界最大22万トンという巨大客船が、2014年バルセロナへ就航。 想像を超えたスケールのアクティビティ満載、最先端客船で地中海クルーズへ、いざ。

クルーズライフの進化形で行く、いいとこ取りの旅

船尾にあるアクアシアターまわり。大海原をたおやかに進む船体は揺れも少なく快適そのもの。

 ここ数年クルーズ・ブームが加速している。従来の船は変革を続け、デスティネーションも設備も驚くほど進化し、多様な船旅が手軽に楽しめるクルーズ新時代である。その代表格たる一隻が、クルーズ会社の老舗ロイヤル・カリビアンが所有するグランドシップ「オアシス・オブ・ザ・シーズ」だ。この秋にバルセロナを発着港にローマやナポリを巡る周遊クルーズが誕生、いよいよ世界最大客船の地中海デビューとなった。

バルセロナ港に停泊する壮麗なオアシス・オブ・ザ・シーズ。

 全長361メートル,重さ22万5000トンの17階建て、乗客5400人を受け入れる広大な船内には2076室もの快適な客室に、豪華なダイニングや軽食店、各種プールに充実のスパ、最先端のアミューズメントなどアクティビティが満載。一方、老舗の客船らしく古きよき時代の伝統を伝えるフォーマル・ナイトもあり、ドレスアップした紳士淑女になる一夜も心躍る。

 また船旅ならではのメリットが、所持品管理の煩わしさから解放されること。乗船したら部屋で荷物を解き、貴重品は金庫へ。船内は専用カード決済なので便利で安心。翌朝目覚めれば次なる目的地に入港し、効率よく各都市を回れる、とまさにいいとこ取りの旅でもあるのだ。

写真=橋本 篤
文=大平美智子