今日の絶景

今日の絶景

断崖絶壁に囲まれた岩山の頂は
修道士たちのサンクチュアリ

Magnificent View #427
メテオラ(ギリシャ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ギリシャ北西部、テッサリア地方ピンドス山脈の麓。高さ約560メートルもの断崖に囲まれて立つのは、メテオラのアギア・トリアダ修道院だ。「メテオラ」という呼び名は、そそり立つ奇石群と、その上に建設された修道院共同体を総称したもの。ギリシャ語で「宙に浮く」という意味の「メテオロス」に由来する。その名が示すとおり、50人ほどの修道士と修道女が暮らす修道院は、まるで空に浮いているかのようにも見える。

 この地に次々と修道院が建てられたのは、11世紀初頭。だが、9世紀にはすでに、岩々の中腹にある洞穴の中で隠れ暮らしていた修道士がいたという。厳しい自然の中にあり、俗世間とも離れたここは、祈りと瞑想の場として最適な場所だったのだろう。

 15~16世紀の最盛期には、24もの修道院があったが、現在、現役で活動を続けているのは6つ。いずれも拝観可能で、内部のフレスコ画や貴重な美術品を観ることができる。とはいえ、もともと俗世間とは隔絶された地に造られた修道院。たどり着くのは容易でないことは、覚悟しておきたい。

2014.12.01(月)

文=芹澤和美

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