LOVE:テッチャン
むらなく焼けて、歯切れよし。プリプリ脂が美味!!

恵比寿|焼肉おおにし

 焼き肉はあまり食べない、と言いつつ今宵も焼き肉屋へ……。というのも、貧血をこじらせてしまい、医師から「レバーと牛肉を食べなさい!」というお言葉をいただいたから。レバーはともかく牛肉は結構食べているのだが……。

 そこで、小耳にはさんだ“ひとり焼き肉”で評判の恵比寿「焼肉おおにし」にチャレンジ。恵比寿駅からあっという間という立地で、ビルの中にある小さなお店。

 カウンターだけなので確かにひとりでも居心地よし。テレビもある(スポーツ中継していました)。カウンターにガスコンロの風情は大阪で大好きな焼肉屋、十三(じゅうそう)にある「請来軒」のようで、客層はまったく違うけれど希少部位もたくさん用意されており、お寿司屋さんのように壁に札が貼られている。内臓系も充実していて興奮する。あれもこれもといいたいところだが、ひとりだと慎重にならなければならないのが無念だ。

こちらがゴロゴロに切られたレバー。エッジの立ち方から新鮮さが伝わってくる。

 ドクターの指示通り、まずはレバー。「炙りレバー」などという名前で、ひと昔前なら生でいただけたんだろうなぁと思うフレッシュさ。薄いスライスだとすぐパサつくレバーも、ゴロゴロ大きな角切りなのでフレッシュさ丸ごといただけます。ごま油塩で食べるレバーはやはりおいしい! そして、増血、増血。

ほんのり赤い、牛タン。まごまごしていたらお店の人が「巻いて焼いてください」とやってくれた。

 さて、医者の指示に従ったところで、次はタン。最近はむやみに厚いタンもあるけれど、こちらのタンの厚さは私好み。厚すぎずペラペラすぎず、ごはんを巻きやすい。さっと焼けて、ねぎ塩のたれもおいしいから、これまたごはんが進んでしまいます。脂もたっぷりとのったうれしいタンをひとりじめ。

2014.12.01(月)
文・撮影=北條芽以