ショップはまるで小さなサーフ博物館のよう

 インターアイランドサーフショップの立ち上げメンバーは、有名シェイパー、ミッキー・レイク、ジョー・キッチン、スパーキーという豪華な面々。現在はミッキー・レイクは引退し、ジョー・キッチンもスパーキーもこの世を去ってしまいましたが、スパーキーの親友であり、ビジネスパートナーだったバリー・モリソンさんが、2014年8月にインターアイランドサーフショップをカパフル通りでオープンしました!

ワイキキからも徒歩圏内のカパフル通りにあります。

 今まではメンバーズオンリーのような、はたまた秘密結社のようだったこのブランドをもっと多くの人に知ってほしい、そして、クラシックなサーフィンスタイルを伝えていきたいと、誰でもウエルカムなショップ作りをしています。

お客さんとの会話がはずんで忙しそうなバリーさん(右)。現役ばりばりのサーファーです。
インターアイランドのロゴは人形(ひとがた)なしもあり。昔のものはコレクターアイテムになっています。

 今を知るためには昔を知ることから。サーフィンの神様と呼ばれるデューク・カハナモク(ワイキキビーチの銅像は絶好の記念撮影スポット!)をはじまりとするサーフィンのファミリーツリーを作成したり、レインスプーナーの社長であるティム・マッカラによる60年代のサーフ写真をディスプレイしたり、ショップはまるで小さなサーフ博物館のよう。いつもバリーさんを中心に話のつきない客で大変な賑わい。販売されているサーフボードはスパーキーたちの遺志をつぐ、グレン・ミヤサキ、マーク・リデルなどハワイ在住のレジェンドシェイパーたちの手によるもの。ここでは、スパーキーの復刻版や、ビンテージボードなども扱っています。

サーフィンのファミリーツリー(人物相関図)にロコのサーファーも興味津々なんだとか。

 このブランドを引き継いでいくことは、聖火を持って走っているランナーのような気分というバリーさん。決して終わらない旅はまだはじまったばかり。少年という歳を過ぎた大人たちがセンチメンタルな気分を少し味わいながら、新しい旅立ちを応援するかのようにサーフィン談義する姿に栄光あれ。

Inter-Island Surf Shop(インターアイランドサーフショップ)
所在地 451 Kapahulu Ave. Honolulu, HI 96815
電話番号 +1-808-732-8882
営業時間 毎日 12:00~18:00
定休日 なし
URL http://inter-island.com/
ロングボードを中心に、ショートボードも揃います。サーフボード600ドルから

工藤まや (くどう まや)
大分県出身。雑誌、TV、CMなどのメディアコーディネーター。ハワイ在住13年目。ファッションショー「ハワイアン・メイ!」コーディネートなど多数担当。
アメリカ人の夫と愛犬2匹と虹の町マノアに暮らす。
著書に山下マヌー氏との共著『かわいいハワイ』(マーブルトロン)など

Column

工藤まやのおもてなしハワイ

ハワイに暮らすお洒落コーディネーター工藤まやさんが、“おもてなし”の気持ちを込めて、ハワイの気持ちのよい空気感たっぷりの話題をお届けします。

2014.11.18(火)
文・撮影=工藤まや