世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第59回は、大沢さつきさんが、ユニークな趣向にあふれたスリランカの航空事情をレポートします。

水上飛行機にて、わくわく快適、スリランカの移動

紅茶の名産地、ヌワラエリヤ近くにある貯水湖。周囲の丘はほとんどすべてが茶畑だ。

 2014年12月10日発売のCREA Travellerに先駆け、本誌には登場しないスリランカ空の旅をご紹介。

 スリランカは九州より少し大きいほどの島。熱帯の島なれど、中央高地は爽やかで涼しくて、紅茶畑広がる緑豊かなエリアも含む。この辺り、かつて英国領だった時代は避暑地として、日本でいうところの軽井沢のような場所だったらしい。湖もあって、英国湖水地方の趣も。

 と、素敵な場所ではあるのだけれど、残念ながらスリランカは交通の便がまだ発達途上。一部、鉄道は敷かれているものの、公共交通機関はバスが主流で、ツーリストの移動も車がメインだ。

左:しずしずと近づいてくる水上飛行機は、スリランカのセレブたちには馴染みの移動手段らしい。
右:船着場、それも小さな桟橋が空港代わり。このコンパクトな感じが、便利でよいのかも。

 が、短い旅、時間は惜しい。「水上飛行機」という手段があるというので、チャレンジすることに。何日も車に揺られての移動が続くと、ひとっ飛び45分で、島の中央から海岸まで行けるというのはアリガタイ。

左:準備が整うまでは、立ち入り禁止のロープまで掛けられます。
右:ロープと消火器と金属探知機とが、急ごしらえ空港の必需品。

 桟橋近くで待つことしばし。爆音が聞こえてきた。見事着水した飛行機がゆるゆると近づいてくる。桟橋には、いずこからやって来たか……オレンジのつなぎを来たスタッフやらセキュリティのスタッフが7、8人もいる。日曜日ということもあって、桟橋周辺には物見高い人たちが10人ほど。

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2014.11.11(火)
文・撮影=大沢さつき