明治時代の木造校舎で「おやき」作り

左:「大子おやき学校」は、旧槙野地小学校の木造校舎を利用している。大子町にいくつかある古い木造校舎は、映画やドラマのロケ地として使われることも多い。
右:古い木造の壁には筆書きの看板がクギで打ち付けられていた。いい感じ!

 袋田の滝を堪能した後は、おやき作りを体験しに行くことに。「大子おやき学校」は、1874年に開校したという小学校の木造校舎を使ったユニークな施設。土産物店、食堂などがあるけれど、ここでおやき体験教室は外せないというものだ。奥へ行くと、下ごしらえ済みの材料が準備されていた。これなら簡単!

左:黄色い生地にはカボチャのあんこを。後のバットの中央がカボチャの具、左右が生地。ここまで用意されているのであとは簡単だ。
右:白い生地にはりんごジャムを入れる。量が多すぎるとうまく包めないので少なめにするのがコツ。

 まずは生地を平らに広げ、中央に具を載せる。生地で具を包んだら、最後にアズキの煮汁で一筆。包んでいるうちに遊び心が出てきてハート型にしてみた。スロヴェニアですっかりハートモチーフのファンになってしまったから(笑)。バットに並べて私の作業はおしまい。この後は、表面に焼き色を付けてから約20分かけて蒸し上げるという。

左:5個のうちの2個をハートにしてみた(笑)。
右:他の方のおやきと間違えないように、アズキのエキスでハートマークを。
皆さんそれぞれ個性的。私の左隣のスマイルがかわいい。右隣は餃子とシューマイ!(笑)

 おやきが蒸し上がるまでの間、食堂に行ってプロが作ったおやきとお茶でひと休み。その形を眺めながら、「やっぱり丸くするべきだったかしら」などと少し弱気になりつつ、焼き上がりを楽しみにしつつ、「チーズおやき、美味しい」とぱくり。お土産用のおやきも並んでいたものの、ここは我慢。自分で作ったおやきのほうがきっと美味しいに違いない、と信じて(笑)。

プロが作ったおやきはやっぱり違う! チーズおやきを美味しくいただきました。

 そして、蒸し上がったおやきが運ばれて来た。なんと、「合格」の焼き印が押されている。ハート型のおやきも合格だった! おやきは、つぶれないようにプラスチックパックに入れてお土産に。これ、かなり楽しかったのでオススメだ。

蒸し上がった! 合格マークをいただいた! 

大子おやき学校
所在地 茨城県久慈郡大子町大字槙野地2469
電話番号 0295-78-0500
URL http://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page000027.html

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2014.09.23(火)
文・撮影=たかせ藍沙