トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

戒厳令下ながら平穏なバンコクで
絶品タイ料理と至福のスパを堪能

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第49回は、小野アムスデン道子さんが、タイの首都バンコクで堪能した美味と癒しについてご報告します。

20年続くタイ料理レストランで、味の深みの秘密を知る

クンパッポンカリー(ロブスターと卵のカレー炒め)。まろやかな卵とエビの旨味が醸す奥の深いスパイシーさにパクチーの香りやシャキッとした野菜が加わって絶品。こちらは創業20年マンゴツリー本店の一皿。

 「甘い、辛い、酸っぱい」の3要素に、ハーブの香りが食材と絶妙なハーモニーを奏でるタイ料理。バンコクに飛んで、20年続くマンゴツリー・レストランの味とバンヤンツリー・スパでのマッサージを楽しんだ。

 タイのバンコクまでは、成田から飛行機で約6時間半、時差2時間。バンコクは、まだ戒厳令下ではある。2つの政党のぶつかり合いで、政情的に安定しないせいなのだが、少なくともバンコクの日常はまったく平穏で、戒厳令という言葉は似つかわしくない。24時間営業のお店も、今はそのまま営業している。渡航前には、タイの観光庁や大使館の情報もチェックして、問題ないだろうと思ったが、その通りでちょっとほっとする。

 今回訪れたマンゴツリーの新しい店「マンゴツリー・シグネチャー」は、老舗ホテルのマンダリン オリエンタルをはじめ、古くからの風情ある街並が残るチャルンクルンというエリアにある。バンコクで最初にトラムが走ったのも、ここなのだそう。マンゴツリー・シグネチャーは、建物は旧来のものを使い、内装をモダンに改装。毎夜、ジャズが流れ、インターナショナルな雰囲気だ。

左:チャルンクルンの夕べ。古い建物の向こうに現代的なビルが見える、ほどよいミックスがいい感じの通り。
右:陽が落ちて、マンゴツリー・シグネチャーの店内にはジャズの生演奏が流れる。

 タイのビールやワインをはじめ、ハーブを生かしたエキゾチックなカクテルもご自慢。ベストセラーだという、ジンをベースにフレッシュなグアバ・ジュースとパンダン・リーフ(お茶などにも使うパンダンの葉)の香りがタイらしいカクテルを、バーテンダーが作ってくれた。ライム・ジュースに卵の白身を少し加えてシェイク。

 甘さと酸っぱさのバランスが絶妙だ。

親指の根元にカクテルの雫を落として味のチェック。見た目も涼しげでパンダン・リーフの香りがエキゾチックなカクテル。

 マンゴツリーは、日本の国内にも東京と大阪のレストランほかカフェなど19店が進出しているのでご存知の方も多いかも。今や世界で41店、この秋に42番目の店をアメリカのワシントンD.C.に出すそう。

タイスキの名店コカレストランを親から引き継ぎ、マンゴツリーを創業して今年で20年のピタヤ氏にパッタイを教わる。新鮮な食材を市場で選んで来ることから始まって、調味料のバランスなどなかなか奥が深い。

 特別に、今回、ソムタム(青パパイヤのサラダ)とパッタイ(タイの焼きそば)のお料理を習ったのだが、その味の秘密はフローズンなしの新鮮な材料、ハーブと様々な調味料の使い方にあると知った。

 特に甘みであるパームシュガー(ヤシの砂糖)は甘さだけでなくコクと深みを生み出す元になっている。例えばソムタムのドレッシングには、ライム、ナンプラー(魚醤)、チリ、ガーリックにこのパームシュガーを入れて作るが、ちょっと量が多いかなと思うぐらいこの砂糖を足さないとおいしくない。それにくだいたピーナッツとトマトを加えて、パパイヤのスライスを和える。シャキッとした歯触りに甘酸っぱいドレッシングがぴったりだ。

マンゴツリー・シグネチャー (mango tree signature)
所在地 O.P. Garden Soi Charoenkrung 36, Charoen Krung Rd., Bangrak, Bangkok 10500, Thailand
電話番号 +66-2-238-6400
URL http://www.coca.com/mangotreesignature/
URL http://mangotree.jp/(日本国内)

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2014.09.02(火)

文・撮影=小野アムスデン道子

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